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投稿者:
筑豊ドリフターズ[過激団伍號団員] @ 131.206.33.200 on 97/10/23 11:45:17
買ってしまいました。「全日本プロレス」
新日のリアルファイトも良いけど、やっぱキャラクター色の濃い全日の方が楽し
いもんね。
まずはオープニング。
トゥルーモーションを用いた実写映像は意外といけてます。
サイズは小さ目だけど、ノイズも少ないし、解像度も良かったような気がする。
まあ、こんなもんでしょう。
で、まずは1Pモードで。
使用キャラは小橋健太。
やっぱ、ムーンサルトプレスを初めとする見せ技の豊富さがポイントでした。
やってみて驚いたのは、技とかしぐさとか、とにかく良く似ている事です。
ムーンサルトプレスにいく時の握りこぶしとか、打撃を受けた時のよろけ方とか
とにかく芸が細かい!
さすが本人からモーションをキャプチャリングしただけの事はあります。
キャラの出来もいいのですが、やはり秀逸なのは「観客ボルテージ」と「闘気ゲ
ージ」の採用です。
どちらもゲームを進める上で重要なパラメータです。前者は育成モードでの経験
値の役割をしてますし、後者は強力な技を出す時に必要です。
しかしこれらの数値は、相手の技をくらったりして、観客を喜ばせるような試合
運びをしないと増加しないのです。
これによって、今までのプロレスゲームにありがちだった一方的な試合展開があ
る程度解消されました。
かなり本物の試合に近いノリを再現しているように思います。
グラフィックは、ファイターズメガミックスに近い感じがします。
おそらくベースになっているライブラリが、メガミックスに使われたものの発展
系なのでしょう。
ただ、テクスチャー(特に顔)の描き込みはしっかりしましたね。
どのキャラの顔も、かなり似ています。
それに馬場のお腹の肉の付き方なんて、かなり写真集などを見て研究をしたんで
しょうね。
テクスチャーの書き込みで、たぷたぷなかんじが良く再現されています。
グラフィック面では十分に及第点を与えても良いのではないでしょうか。
残念なのはサウンド。
とにかく容量を稼がなくてはならないのと、サターン内臓のアンプがしょぼいの
とが重なってなんでしょうが、あまりに音質が悪くて、音量も小さいです。
入場曲は大音量で聞こえて欲しいし、リングアナの紹介ももっと凝って欲しい。
なにより、ラッシャー木村がせっかくマイクを持って登場するのに喋らない!!
これは残念でした。
この部分は、次回作に期待ですね。
では実際の試合のやり方なんかを。
使用するボタンは
A:「打撃」 B:「つかみ」 C:「投げ」 R:「投げ&打撃こらえ」
L:「アピール」
と、とても簡単。
「打撃」「つかみ」「投げ」は三すくみの関係にあり、戦っている感覚はデッド
オアアライブ(DorA)に通じる所があるかもしれません。
ただ、シグナルを出すなどして「投げ抜け」がやりやすいようになっているので
DorAよりも攻防の入れ替わりが激しいです。
技の連携は、基本的には、バーチャっぽい先行入力のコンボと、鉄拳風の目押し
のタイミングコンボに分かれます。
判定はかなり甘目なので、トレーニングモードで何回か練習すれば簡単に出せる
ようになるでしょう。
コンボを取り入れた事で、バーチャとかの格闘ゲームに慣れた人でも、すんなり
入っていけるのではと思います。
なにより、流れるような技の移行が美しい!
もっとも「投げ抜け」で回避できるので、一方的にコンボにはめられる事はない
のであしからず。(笑)
あ、場外戦も重要です。
とにかくダメージがでかいので、手っ取り早くグロッキーにさせるにはこれが一
番です。
ただし、やりすぎるとお客さんが相手を味方して、相手の闘気ゲージがあっとい
う間に満タンになって、大技を入れられる事があるので御用心。(笑)
あと、気を付けないといけないのは怪我です。
大技を食らっていくと、首とか腰とかの部位に蓄積ダメージを受けていきます。
これが一定数を越えると怪我が発生し、致命的なハンデとなってしまうのです。
おまけに2個所に怪我が発生すると、自動的にギブアップになってしまいます。
怪我の痛がるモーションもリアルで良いのですが(笑)、程々にしときましょう。
では、プレイ時間4時間での10点満点の評価です。
サウンドの悪さで -1点。
ロード時間の長さで -1点。
一部のバランスの悪さで -0.5点。(馬場の16文キック、VFキャラの強さ等)
しかしプロレスを良く研究したゲームシステム設計を評価して+0.5点。
ということで、8点です。
まだプレイ時間も少ないので甘目の評価ですが、これはかなりの良作です。
プロレスファンならずとも、一度は触ってみる事をお勧めします。
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