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投稿者:
倭寇三勇士 @ tpro1.tky.threewebnet.or.jp on 97/10/09 23:33:35
帰ってこんでもええて!?
まあそう言わずと。
第27回
サターン町奉行・遠山金三郎(以下金)「さてこれより、ゲームの違法レンタルの一件につき吟味をいたす。皆の者、面をあげい!」
金「サクラ惣五郎、当奉行所の調べによれば、その方、メーカーに断りもせずゲームのレンタルをしていたとあるが、真であるか?」
サクラ惣五郎(以下惣)「御奉行様。おっしゃる通りでごぜえます。レンタルをやっておりました。」
金「なるほど、素直に認めるというわけか。殊勝な心がけだな。しかし、その方はゲームのレンタルが違法とは知らなんだのか?」
惣「いえ、知ってはおりました。」
金「なんと、違法と知りつつも営業しておったのか!?...うーむ、その方何か訳があるのであろう。苦しゅうない、申してみよ。」
惣「いえ、取り立てて訳などごぜえません。」
金「無いと申すか。」
惣「へえ、た、ただ...。」
金「ただ?」
惣「あっしは元々ゲームソフト屋をやっておりました。この業界、ハードの出初めのころはどんなソフトでも比較的多く売れるんですが、暫くして大量の種類のソフトが出回るようになった頃から、売れるものと売れないもの差が出始めます。」
金「ふむ。玉石混淆しておるからのう。ユーザーが、ソフトを選別しはじめるのだな。」
惣「おっしゃる通りでございます。しかし、選別されて見捨てられたソフトの中にも、隠れた名作傑作があるのでございます。」
金「確かに、良作が必ずしも売れるとは限らんでのう。たまたま他の大作と発売日がぶち当たっただけかもしれんし、CM費をケチったからかもしれんし(またそのCMの出来が悪かったりもするし(泣))、はたまた某週間誌の偏見的レビューにはまったのかもしれんからのう(おいおい(^^))」
惣「さすがは御奉行様、よくおわかりで。しかし、あっしは、それらの埋もれたソフトが不憫でなりませんでした。なんとかして、これらの埋もれた名作を皆に知ってもらいたいと、毎日思っておりやした。それでつい、違法とは知りつつも...。」
金「違法レンタルに手を染めたと言うことか。」
惣「はい。決して悪気はありませんでした。聞けば中古販売は禁止になさるとか。尚更、これらの名作が埋もれるばかりになりやす。」
金「お主の気持ちはようわかる。しかし、結局お主の行為は、メーカーの不利益になるわけだし、それがひいては...! そうか、メーカー側がレンタル用のソフトを用意し、レンタル料が還元されるような仕組みすればよいことか。」
惣「左様でございます。RPGやSLGのような長時間を要するソフトは、1日や2日レンタルしたところでクリアできる訳はなし、レンタルは不利益にはなりません。中途半端で終わらされれば、かえって購入意欲が沸くというものでございます。」
金「サクラ惣五郎」
惣「は!?」
金「天晴れである。この遠山、いたく心に浸みたぞ。いつか儂の手でお主の夢、実現させてみよせうぞ!」
惣「め、滅相もございません。なんとお有り難いお言葉!」
金「しかし、罪は罪。法の番人たる儂は、その方を裁かねばならん。」
惣「へえ、覚悟はできておりやす。」
金「そうか、ならば裁きを申し渡す。サクラ惣五郎!百叩きの刑を申し渡す...ところであるが、レンタル料としてその1割、すなわち十叩きの刑とす。」
惣「たった、それだけでお許しを頂けるとは。ありがたやありがたや。」
ギャラリー一同「さすがは御奉行様だ。咎めるだけが、裁きじゃねえぜ!」
金「これにて一件落着!」
このようして、重税に悩む農民を救うため自ら人身御供となって直訴に出た佐倉惣五郎の逸話が生まれたのである(おい!いい加減なことを教えるなよ!(^^)。
(注)この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。
資料提供:さく○総合研究所(やはり歴史は繰り返すのか...うーむ。)
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