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投稿者：
ボーンヘッド @ 202.215.230.19 on 97/6/17 23:22:29
えー、過日「飯野賢治は業界にとってプラスかマイナスか」と
いう書き込みをしましたが、結果をまとめてみましたので、
よろしければ、ご覧ください。
プラスだ … ７人
条件付きプラス … ２人
±０ … １人
マイナスだ … １人
保留 … １人
という結果になりました。僕の予想としては、もう少し批判する人が多いんじゃないか、と思っていましたが、意外にも、批判した人は１人しかいませんでした。飯野嫌いの人はこんな質問にも答えるのが嫌だ、ということなのでしょうか？
回答のほとんどが飯野氏に対して好意的だったので、批判をまとめることができないのがちょっと残念でした。
あえて、あの時書かなかった僕の意見をいわせてもらうと、「ゲーム業界が発展していくためには必要不可欠な存在」である、というものです。
どの世界であっても、大きくなるにしたがって、どうしても悪い部分、ダメな部分というのもそれに比例して大きくなってしまいます。そして、それを放置した場合、一体どうなるのでしょうか。一定の量を超えた害悪というものは、その世界を発展から衰退へ向かわせるのです。自浄作用が働かなければ、その速度は加速することはあっても、その逆はありえません。
一見、発展するばかりに見えるゲーム業界も実際のところ、進化し続けているといえるのでしょうか。
「一番売れるゲームが何かの続編」という状況は、実はものすごく重大な問題を孕んでいるとはいえないでしょうか。
ユーザーは、今までとたいして変わることのない面白さで
満足し、新しい面白さに目を向けようとしない。
制作者は、ユーザーに今までのものを少し新しくするだけで十分に満足してもらえるなら、リスクを背負ってまで新しいものを作る必要もなく、柳の下のどじょうを探すだけで十分なのです。リスクを背負って新しいものを作っても、ユーザーが見向きもしないならば、その方が制作者にとっても、楽で確実に儲かるからです。
ここで、少し想像力を働かせてみてください。この事態が進行すると、ゲーム業界は発展していくといえるでしょうか。
ユーザーがその現状に満足するということは、結果として、新しい面白さを生み出させないことになり、それは自分で自分の首を絞めていることになりはしないでしょうか。
すくなくとも、飯野氏はこの事について十分に考えていると思うし、考えているからこそ、あの言動があるのだ、と僕は勝手に考えています。
ユーザーを馬鹿にした言動というのは、事実を指摘しているに過ぎないのです。僕自身も、ユーザーは「馬鹿」が多い、と思っています（もちろん自分も馬鹿ユーザーの一人）。しかし、「馬鹿」とはっきり言われて、ただ腹を立てるだけか、それとも、どうして自分が馬鹿といわれたのかを考えるか、で飯野氏の言動に
対する解釈はまったく違ったものにならざるを得ないでしょう。
他のゲームの悪口についても同様でしょう。むしろ、こちらの方が辛辣であると思うし、辛辣であるべきであると思います。ユーザーに迎合するだけのゲーム作りが、これもユーザーと同様に制作者が自分の首を絞めていることに気がついていないからです。彼は、敵ができること、自分が損をすることを承知で「王様は
裸だ」といっているに違いないし、それは単に嫌いだからではなく、ゲームを愛すればこその発言だと僕は思うのですが…。
そう考えると、飯野氏が指向する「新しいもの＝今までにないもの」を作るということが、業界の発展にとって必要不可欠なものである、ということはできないでしょうか。
あれだけゲームのことを愛し、業界の将来のことを考えている人を他に僕は知りません。その人の名がたまたま「飯野賢治」だったというだけであって、僕にとっては、正直他の人間でも構わないのです。しかし、彼ほどの人物も滅多にいないというのもまた事実だと思います。
単に好き嫌いの問題でいったら、僕も飯野賢治みたいな人はあんまり好きになれないかも知れません。少なくとも、あんなにものをはっきり言う奴が友達だったら、うざったく感じずにはいられないでしょう。けれど、ただ、嫌いだから理由だけで、その人の持つものをまったく評価しようとしないというのでは、子どものけんかと一緒です。彼はもっと正当に評価されてもいいはずです。
長々とほざいてしまいましたが、あくまでもこれは僕の勝手な意見なので、もし、飯野氏がただのアホタレで、文句いうことしか知らないバガヤロ様だったとしたら、それを見抜けなかった僕はそれ以上のアホタレということで、笑い飛ばしてください（三浦和義のインタビューにもらい泣きした逸見さんみたいにね）。
それでは、僕の質問にお答えしてくださった、
マテバＭ２０７さん、筑豊ドリフターズさん、ドラゴんさん、
けいさん、ＧＳＩＪＥＦさん、変丸さん、年貢さん、大ちゃんさん、
Ｄｉさん、チワワ大王さん、偽名りぃさん、ＺＡＫＫさん、
本当にありがとうございました。
この場を借りて深く感謝いたします。 ボーンヘッド
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