[ このメッセージへの返事 ]
[ 返事を書く ]
[ home.html ]
投稿者：
遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/6/08 23:56:29
第七回
ゲーマーの金（以下ゲ金）「なんだい女将、また値上げかよ。昔なら三割、四割はあたりめえだったのに、最近じゃ引いて一割じゃねえか。しけてやがるぜ。」
ソフト屋の女将・お律（以下律）「文句があるんだったらねえ、お上にでも言っとくれ。ほら、便利屋でソフト売るようになったろ。殆どが買い占められて、品薄なんだよ。また問屋も問屋で、値引きするような店にゃ卸せねえって意地悪されてさあ。全くこっちの気苦労も知らないで、言いたい放題、あーやだやだ。」
ゲ金「すまねえな律ちゃん。許してくんな。」
律「．．．わかればいいのよ、金さん。ところで聞いた、佐多馬画屋さん今週号なんか特ダネばかりよ。立派に更正して、さすがは御奉行様よね。」
ゲ金「へへ、そうかい。」
律「金さんが照れててどうすんのよ。それからこの芸夢熱藩の殿様、凄いわよね、百万石の大大名になるんだって。」
ゲ金「へえ、景気のいい話じゃねえか。そういや葉土村の殿さんも百万石目指すってていってたけどなあ。まあ、そんなに儲かってんなら、ちと恵んで欲しいくれえだな。」
律「それがね、なんと無料で早稲版を分けてくださるそうよ。殿様の鑑よね。」
ゲ金「見上げたもんだねえ。」
律「そうよ、どこぞの太っちょとは違うわよ。（やめぃ！、その話題）。しかしだよー、いいのかねえ、こんなにプレステさんのこと扱き下ろしちまって、あたしゃなんだか可哀想になってきたよ。今年はプレステさんとこ、何もないんだって、それじゃあ大飢饉じゃないか。ねえ金さん、早稲版貰ったら、分けてあげましょうよ。」
ゲ金「よしない。自慢してるみてぇじゃねえか。（それに真に受けるなよ）。」
律「あらそう？でもなんで芸夢熱の殿様、サターンでしかソフト出さないんだろうねえ。」
ゲ金「サターンッテノハセガガゲームアーツノシドウノモトデツクッタ、イウナリャゲームアーツノセンヨウハードダカラヨ。」
律「ちょいと金さん、なんでそこだけ半角カナで書くのよ。」
ゲ金「男の事情ってやつよ。」
目明かし・平次親分（以下平）「金さん、いるかい？」
律「あら銀形の親分さん。」
ゲ金「おお親分、待ってたぜ。どうだい首尾は。」
平「ああ、バッチリでぇ。（小声で）今晩、郡代官の屋敷で密談が行われるそうだ。出向くのはあのＨ後屋雅ェ門。」
ゲ金「でかしたじゃねえか。よし、俺が乗り込むから、親分は頃合いを見計らって奉行所へ知らせてくんな。」
平「ああ、まかしとけって。金さん、気ぃつけなよ。」
（to be continued）
（注）この作品はフィクションであり。登場する個人・団体名は、実在のものとは何ら関係ありません。
|