クォヴァディスシリーズの感想(その3)



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投稿者: キット(長いよ) @ hmt.hitachi.co.jp on 97/5/09 17:41:41

ど〜も、キットです。こんにちは!

さて、QV2も発売から1ヶ月が過ぎ、無事にコンプリートされた方々が増えて
きたかなと思う今日この頃ですが、先のQV2プレイ状況調査では惜しくも「ナ
デシコ」等の魅力的なソフト群に一歩譲る形でプレイが中断されていることが判
明しました。みなさん早くプレイ再開してね。(泣)

それでは、今回のレポートに移ります。テーマは「リアルタイムがもたらす恩恵
〜戦闘に関する考察〜」です。

QV2はシミュレーションRPGのジャンルとして分類されており、緻密な設定
世界観、キャラクター達を伴い、素晴らしいストーリーを展開していきます。
プレイ中にはハイクォリティなアニメーションが何度も挿入され、ストーリーを
いやがうえにも盛り上げていきます。
しかし、このゲームがSLGである以上、ゲームをプレイしている時間の内、大
半は戦闘(シミュレーションパート)をこなす時間であり、ゲームとしての評価
は戦闘がいかに作り込まれているか?にかかってくると私は思います。

評価のポイントは1.見た目、2.操作性、3.システム(順不同)であると考
え、それぞれについて書こうと思います。

1.「地味だよね」
クォヴァディス2の画面を見た人に感想を聞けば十中八九こう言われることでし
ょう。たしかにA2(アサルト・アーマー)は小さいです。攻撃も派手な画面効
果など一切無く、ストイックに戦闘を繰り返します。比較対象を挙げるならPS
で発売予定のフロントミッションの続編などは雑誌の開発中の画面を見ただけで
興味がそそられます。(見た目が派手)

2.「いまいちかな?」
これは、私の感想。「指示は各機体ごとに出さなければならない」というのがネ
ックです。リアルタイムで戦闘が行われている中、最大10機以上もの機体に瞬
時に命令を出すのは不可能。せめて、複数の機体に同一移動先を指示できればか
なりスムーズにプレイできると思いました。(良い例はコマンド&コンカー)
「伝説のオウガバトル」の操作性はいい感じですが、プレイを中断して指示が出
せるシステムはリアルタイムの緊張感がそがれるため、私はQV2には向いてい
ないと思います。

3.「ネリーです。新しい敵を発見しました。」
QV2ではプレイ中、画面上にウィンドウが開き(最大2個同時)味方の状況が
リアルタイムで通信されるという画期的なシステムが採用されています。このシ
ステムには戦場における臨場感をアップさせると共に、画面外で行われている戦
闘の状況をリアルタイムで知ることが出来る実用的な利点があります。
プレイ前に感じた画面の地味さも戦闘が開始され、矢継ぎ早に通信が入るように
なると印象は一変し、ずいぶんと賑やかになります。
このシステムがQV2の戦闘における最大のウリであり、QV2がリアルタイム
シミュレーションであるゆえんだと私は感じました。

リアルタイムであるが故に、戦況を広く見つめなければならず、A2は小さく表
示されました。
リアルタイムであるが故に、味方の指示を出すたび、他の機体とのタイムラグが
生じ、部隊の指揮にジレンマを感じました。
リアルタイムだったから、新しいシステムが完成しました。
リアルタイムだったから、心地よい緊張感を楽しめました。
リアルタイムだったから、オヴァンと一体感を持ちました。
リアルタイムだったから・・・・。

リアルタイムのために起きた問題はたしかにあります。しかし、リアルタイムが
もたらした恩恵は欠点を補うのに充分なものではないでしょうか。
私は純粋に戦闘が楽しめました。けして、ストーリーを追うための作業にはなら
ずに。QV2のミッション集なんてあったらやってみたいと思いませんか?

最後に、「もしQV2がターン方式だったら?」というのを私の空想で書いてみ
ました。長くなったので別にアップします。