クォヴァディスシリーズの感想(その2)



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: キット @ hmt.hitachi.co.jp on 97/5/06 16:07:02

ど〜も、キットです。こんにちは!

最近、クォヴァディス2の書き込みが少なくなりつつあるので久しぶり
にレポートを書いてみます。

私の感じるクォヴァディス2の魅力は、「ドラマ」です。
このゲームのウリは、SS最高のアニメーションムービー(断言します!)
や臨場感あふれるリアルタイムシミュレーション、しっかりとした存在感の
あるキャラクター達でありますが、それらの織りなすストーリーは私の心に
何かを感じさせてくれました。

本筋を構成するG.O.Aと八惑星連合の戦争は謎や複雑な人間関係で私達
を魅了しますが、普通なら何気なくプレイしてしまうシミュレーションパー
トの各面に配置された各キャラクター達のサイドストーリーがドラマを感じ
させてくれます。主人公のオヴァンのことだけでなく他のメインキャラクタ
ー達のサイドストーリーがこの物語に深みを与え、またウィンドウによる通
信システムを通じてドナーやネリー達がいきいきと私達に語りかけることで
自分が赤い蠍の一員であることをスムーズに受け入れることができるのです。

クォヴァディス2をプレイするとき迫力のアニメーションを見てわくわくす
るのも一つの楽しみ方。リアルタイムの緊張感を楽しんで戦闘を行うのもま
た一つの楽しみ方です。
しかし、それだけで終わらずに戦闘の間に見せるドラマを見て下さい。その
時、何かを感じることができるはずです。

以 上

続きはネタバレなので見たい人だけでお願いします。多くの人にプレイして
頂きたいので。



クォヴァディス2の公式ガイドブックにはこう書いてありました。

「クォヴァディス1は戦争で何かを手にし、何かを失った男の話。
 2は戦争で全てを失った男の話です。」

オヴァンは全てを失った男なんですね。戦争での仲間の死や裏切り、そして
恋人の死。全てを失った後の勝利にオヴァンは何を思ったのか。エンディン
グを見る限りオヴァンはけして勝利者の顔はしていなかったと思います。

以前、ネリーの裏切りイベントが発生したとき、私はどうしても彼女を殺し
たくはなかった。必死に彼女を守ることを考えたすえ、PASSすることを
実行した。しかし、これは邪道だったと今は後悔しています。
万策尽きて、彼女をこの手にかけたときの無念さ、後悔、戦争に対する怒り
は今でも心に残っています。このリアルな感情は今まで味わったことがなか
った。ゲームをプレイしているといつも傍観者でいた私がこのときは当事者
であり得たのはこのゲームの優れたところではないでしょうか。全てを失っ
た男の気持ち。少しだけ分かる気がします。

これだけ濃いサイドストーリーが展開するのにメインストーリーの最後(オ
ヴァンと大統領の対峙場面あたり)が物足りないかな?と思っているのは私
だけ?