>>3810 どら 結局、よくわかりませんでした。 Solaris の /usr/ucb/cc はシェルスクリプトで、/usr/ccs/bin/ucbcc を起動しています。/usr/ccs/bin/ucbcc は /opt/SUNWspro/WS6U2/bin/acc へのシンボリックリンクになっているはず。ですから、 ucbcc: 警告:... というのは acc が出力しているわけです。 コンパイラは http://x68000.startshop.co.jp/~68user/unix/pickup?gcc にあるように、プリプロセス・コンパイル・アセンブル・リンクという ステップを踏みます。提示していただいた例だと、最初に /usr/ccs/bin/ucbcc (実体は /opt/SUNWspro/WS6U2/bin/acc) が実行され、それが /usr/ccs/lib/cpp (プリプロセッサ) /opt/SUNWspro/WS6U2/bin/acomp (コンパイラ) /usr/ccs/bin/ld (リンカ) を順次起動しています。 # この場合、アセンブルはコンパイラの中で行われています。 で、 ucbcc: 警告: ld が起動される場合は、オプション .. は ld に渡されます。... というのは、最初に起動された ucbcc が -YP,.. というオプションを 理解できなかったため、 「わたしの知らないオプションだけど、今から起動する ld ならこの オプションを理解できるかもしれないので、ld に -YP を渡します」 と言っているわけです。ただし、cc に -c オプションをつけたりすると リンクは行われないため、そういうときに備えて 「ld を実行しないようなオプションを指定された場合は ld が 実行されないので、結果的に -YP オプションは無視されます」 とも言ってます。 で、 > ld: 警告: オプション -YP が複数回存在します。最初の設定で行います。 についてですが、-YP オプションは ld に渡されます。実行結果を 見るとなぜか /usr/ccs/bin/ld に -YP が 2つ渡されてしまって います。-YP オプションは、ライブラリを検索するディレクトリを 指定するものなので、ld は 「ライブラリを検索するディレクトリが 2つ指定されているので、 後の方を無視して、最初の方を使います」 と警告しています。 なぜ -YP オプションが複数渡されるのかを知りたいため、-v オプションを つけてもらったり、env で環境変数を見せてもらったりしましたが、怪しげ なものを見つけることはできませんでした。 > 特にldというものがいまいち理解できないのですが ld はリンカです。例えば >>3868 jeiu で printf や scanf などの関数を使っていますが、これらの関数は OS の機能として用意されているものではありませんし、コンパイラが 内蔵している機能でもありません。 /usr/lib/ の下に *.a や *.so などのファイルがあると思いますが、 ここにコンパイル済の printf や scanf が入っており、それと結合 しているわけです。それらのライブラリ関数と、あなたが作った プログラムを結合するのがリンカの仕事で、コンパイル済の printf や scanf はどのディレクトリに置いてあるかを指定するのが -YP オプションです。 だらだらと書いてきましたが、ぶっちゃけて言うと一般的な解決方法は Solaris では /usr/ucb/cc を使わず、/opt/SUNWspro/bin/cc を 使う。できれば PATH から /usr/ucb/cc を削除した方がよい というもので、これはよく知られたノウハウです。/usr/ucb は SunOS4 時代 (20年くらい前) との互換性のためのディレクトリで あって、今どき積極的に使う必要性はありません。 ただ、わたしは根本的な原因を知りたかったので しつこく聞いて みたのですが、実を結ばなかったようで誠に残念です。 以下は余談ですが、あなたの環境のコンパイラはおそらく Forte C update 2 という Sun の製品です。わたしの手元には Solaris2.6 + Sun Workshop (Forte C の前バージョン。Sun の製品) がありますが、いくら頑張っても 同じエラーメッセージを出すことができませんでした。 よって、多分 Forte C の不具合ではないかと予想しています。 |