始めまして、Tsunと申します。 何時も勉強させて頂いております。 共通鍵暗号のページで3DESでの鍵長が56*3にならない訳ですが、3DESは DESプロセスを3回繰り返すと言う意味で、使う鍵は実は2個なのです。 具体的に言うと、56ビットの鍵AとBを用意して、以下の様に暗号化します。 元データ→鍵Aで暗号化→鍵Bで復号化→鍵Aで暗号化→暗号データ (1) (2) (3) (2)で(1)で暗号化したものとは別の鍵で復号化する訳ですから、当然正しく復号されません、しかし見方を変えれば、これは別の鍵で暗号化したものと、同値となります。ただ鍵としては56ビットを2つ使っているだけなので、鍵の強度としては112ビットの鍵長と同等となります。 この方式の利点は、実質的には56ビットの演算量+αで112ビット相当の鍵強度が得られる所にあります。 鍵長と演算量の比は対数的ですから、112ビットの鍵を使って1回演算するより、56ビットの鍵を使って、3回演算するほうが有利となります。 |