68user's page 掲示板

Prev< No. 1823> Next  [最新発言に戻る] [過去ログ一覧]
No. 1823 # 68user 2001/03/15 (木) 01:57:20
>>1822 みみ
> ・クライアントからの接続がある。
>  (sd[i]がインクリメントされる。)
> ・接続してきたクライアントからの処理要求がある。
> (ここで、クライアント側のプロセスが何なのかが判明する。)
> ・getpeername を行うことで、sd[i]の”i”の値を得る。
>  (これにより、接続元クライアントのプロセスとを
>   リンクさせることができる。)
うーん、説明が難しいですね。一度わかってしまえば何てことはない
のですが…。

クライアントとサーバとの接続点がソケットです。複数のソケットが
あるとき、それらを識別するのはソケットディスクリプタ (3 とか 4
などの整数値) です。別のソケットには、必ず別のソケットディスク
リプタが割り振られます。

http://X68000.startshop.co.jp/~68user/net/c-echo-2.html で言うと、
    for ( i=0 ; i<FD_SETSIZE ; i++ ){
            if ( FD_ISSET(i, &target_fds) ){
                    if ( i == listening_socket ){
                          accept して、新クライアントのソケットディスクリプタを取得
                    } else {
                          ソケットディスクリプタ i からデータが送られてきた
                    }
            }
    }
という感じです。例えば i==5 のとき FD_ISSET が真ならば、
今からやりとりしたいのは「ソケットディスクリプタ 5」です。
このクライアントとの接続が切れない限り、この番号は不変です。
データを読みたいなら read(5, buf, sizeof(buf)) すればよいし、
データを送りたいなら write(5, "hoge", sizeof("hoge")-1) とします。
                    if ( i == listening_socket ){
                          accept して、新クライアントのソケットディスクリプタを取得
                    } else {
                          len = read(5, buf, sizeof(buf));
                          write(5, buf, len);
                    }
とすれば、それで echo サーバのでき上がりです。ソケット
ディスクリプタ 5 からデータを読んで、ソケットディスクリプタ
5 にデータを書いているので、echo した結果が別クライアントに
送られることはありません。

つまり、ソケットがいくつあっても「ソケットディスクリプタが
確定している=クライアントが識別できる」と言えます。

getpeername は、相手側の IP アドレスやポート番号を知りたい
場合に使いますが、根本的にはそれらの情報がなくてもどの
クライアントとやりとりしているのか区別できます。

Prev< No. 1823> Next  [最新発言に戻る] [過去ログ一覧]