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投稿者:
虚無僧三郎太 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/5/31 23:25:07
ユーロロック紹介(アメリカ編)
よくプログレ不毛の地と言われるアメリカ、果たしてアメリカはプログレが未発達領域なのか?
以前、渋谷陽一氏の番組でプログレベスト10なる人気投票が行われた。以下はその結果である。1970年代末期の状況を知る上で参考になると思う。
1位 EL&P
2位 Pink Floyd
3位 yes
4位 King Crimson
5位 Boston
6位 Genesis
7位 Kansas
8位 Queen
9位 Styx
10位 Journey
実にベスト10にアメリカ勢が4グループも食い込んでいる。
これはどういうことなのか?
Bostonが「幻想飛行」をリリースした1976年という年は、一般には「Hotel California」の年と記憶されている。しかし、この年のhit chartを席巻したのはFleetwood Macの「Rumor」だった。アメリカだけで1,000万枚のセールスを記録したのは史上初、31週連続No.1も当時の新記録だった。そして「幻想飛行」はこれについで第2位、第3位には「Key of life」があり、「Hotel California」でさえ第4位。これだけの巨大なmarketと英国に比べて遙かに安い税金はartistたちにとって魅力。ロックの中心地は、それが産業化されるにつれて、アメリカに移っていった。
当時の英国はStranglersをはじめとしてpunk rock全盛期、プログレは下火になっていた。そんな英国rockに幻滅した日本人は、アメリカからdramaticな曲を作るグループに傾倒していき、プログレの匂いを感じ取ったのだ。それが上記の4グループである。もちろんpureなプログレマニアは認めていないが、これが当時の一般的風潮だった。
で、おすすめというと、あまりに有名すぎて、敢えて紹介するほどでもないけれど、
・ Boston 「新惑星着陸」
A- 1のDon't look backはマジで格好いいので、「幻想飛行」より私はこちらが好き。最近は8年に一作ペースでリリースしている。次は2002年か!?
・ Kansas 「Two for the show」
Robby Steinhardt の violinがひときわ目立つライブ版。
以下は、私もまだ探せなくて聞いていない。この状況でおすすめというのは少し気がひけるけれど、
・Surprise タイトル不明、しかし各誌絶賛の嵐。
・Polyphony 「Without introduction」かなりハードとのこと
・Cheer 「Accident」 クリムゾンタイプということだが、
・Lift 「同名」 symphonicだそうな
もしやアメリカは、プログレ未発達ではなく未発掘領域なのでは?
次回は、ちょっと癖あるフランス編。
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