|
ユーロロック紹介(日本編)1.黎明期
[ このメッセージへの返事 ]
[ 返事を書く ]
[ home.html ]
投稿者:
虚無僧三郎太 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/05 23:17:41
ユーロロック紹介(日本編)黎明期
最後に紹介するのは、隠れたユーロプログレ大国・日本。
しかしながら今日まで日本におけるユーロプログレはアンダーグラウンドで展開してきた。だから皆さんにとっては、ここで紹介するグループ名も初めて聞くものが多く、アルバムも現在ではほとんどが入手不可能だろう。それでも、我が国においてもユーロプログレの潮流は脈々と途絶えることなく続いているのだということだけは感じ取って欲しい。
Fried Egg 「Dr. Siegel's Flied Egg Shooting Machine」
異論はあるだろうが、バンド形態では日本初のプログレグループだ。トリオ編成だが、そのパワフルさに驚かされる。
なんといってもメンバーが凄い。
ヴォーカル&ドラムスは、つのだひろ
ベースはなんと、高中正義
極めつけはギター&キーボード、成毛滋
しかし、このメンバーでよくプログレになったなという気もするが、1stの本作品はTarkus やEpitaphを思わせる泣きのナンバーてんこ盛りの名作。72年の発売だが、現在では入手はまず無理か。
柳田ヒロ 「Hiro Yanagida」
次に紹介するのは、(難波弘之は怒るかも知れないが)日本のキース・エマーソンと呼ばれる柳田ヒロ。結局,彼はフォークシンガーになってしまったが、本作のA面では当時の日本では珍しいinstrumentalナンバーでかためておりELPを彷彿させる。
四人囃子 「一触即発」
アンダーグラウンドから脱却し商業的な成功を収めた唯一のプログレバンドが、この四人囃子。しかし彼らの本質はどちらかというとパープル流のハードロックであり、ただこのアルバムにおいてメロトロンを多用したためプログレバンドに組み入れられたと考えた方がいいかもしれない。ともあれ、まだまだバンド形態のグループが珍しかった70年代中盤から後半にかけての活躍はめざましいものがあった。グループは79年11月発売の5th 「NEO−N」を最後に活動を停止してしまった。
Far East Family Band 「地球空洞説」
変に西洋かぶれせずに、ロックに和楽器、和旋律をとりこみ、日本独自のプログレを模索したFEFB。元来ユーロプログレの本質は、ロック+民族音楽なのだ。プログレにたいする取組姿勢は充分評価できる。
しかしこのような取組は、ユーロ大陸では既に5年前に行われたことである。日本のロックシーンと欧州のロックシーンとでは、当時は5年ほどの開きがあるとするのはあまりに短絡的か?なお、余談だがFEFBのツインキーボードの一人・高橋正明は後に名を喜多郎とした。彼の活躍はここで紹介するに及ばないだろう。
次回日本編2は、80年代のハードプログレを紹介します。この時代は、平山照継率いるNovelaを中心に回っていたようです。
|