ユーロロック紹介(英国編)part9: Curved Air他



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投稿者: 虚無僧三郎太 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/7/20 23:31:40

ユーロロック紹介(英国編)part9

5大バンドに次ぐものたち��

Curved Air
 クラシックとロックの融合を夢見ていたF.モンクマンは、天才的ヴァイオリニストD.ウェイを見つけたことでその夢を実現させるべくSysyphusというバンドを結成した。その後マネージャーの薦めで女性ヴォーカルS.クリスティーナを加えて1970年3月Curved Airを結成する。この3人が核となり、ある程度の成功を収めてきた彼らだが、音楽的な対立により、72年10月に解散する。
 しかし、S.クリスティーナはその後Curved Airを再結成、77年までバンドを引っ張っていった。そもそもプログレバンドに女性がいること自体極めて稀なのに、リーダーとして活躍していたことは驚嘆である。
 再結成時にD.ウェイの後がまを務めたのは、これまた天才的ヴァイオリニストE.ジョブソン。どちらが優れているかという比較は出来ないが、Curved Airにとってはヴァイオリンパートは必要不可欠であった。余談だが74年12月よりドラマーにS.コープランドを起用している。彼は、Curved Airの解散後、Policeを結成する。
「Air Conditioning」
 とにかくヴァイオリンロックが聴きたいという人は、まずこれを。Vivaldi, Screw, Rob oneなどのバロック調の名曲多し。

Barclay James Harvest
 叙情派プログレの雄BJHは、1970年にデビューした直後からバックにオーケストラを導入、ツアーにも同行させ、一大ライブを展開、英国(むしろドイツ)でも人気を高めていた。しかし彼らもまた、日本ではあまり取り上げられることのなかったバンドだった。おすすめとして下記の2作を挙げておく。
 「Once again」
 「Gone to earth」

Gentle Giant
 GGはシャルマン3兄弟を中心として、70年11月にデビューを果たす。非常にマニア受けするバンドで、マニア内での評価はyesと同格とまで評価されていたが、人気の方はさっぱりだった(日本での話)。GGは、F.ラブレーの「パンタグリュエル物語」や「ガルガンチュア物語」を読んでいないと理解できないようなところがあって、歌詞の随所にこれらの作品をモチーフにしたところが出てくる。しかし、こうなると通常の日本人には理解不可能となってしまう。肌に合わないというのだろうか?
 おすすめというか彼らの代表作は「In a glass house」、変拍子のお手本とでも言うべきアルバムだ。

Camel
 BJHと並んで叙情派プログレの雄Camelは、日本人気質に合うところがあるようで、プログレ6大バンドとするならば、このCamelを真っ先に推す人が多い。かくいう私もお気に入りのバンドのひとつである。

 「Snow goose」
 P.ギャリコ原作の同名小説を音楽化した作品。オーケストラとの共演が素晴らしく、美しさでは群をぬいている。78年に発売された「A live record」ではロンドン交響楽団をバックにしたベストテイクが聴ける。スタジオテイクとはまた別の趣があり、こちらも圧巻。

 「Breathless」
 中期の傑作Echoesが収録されている。アコースティックギターのきらめきが印象的。相変わらずの美しい音を奏でている。サウンドは徐々にPOPになりつつあるが、それもまた一興。

 「I can see your house from here」(邦題:リモートロマンス)
 前作「Breathless」をもって音楽的な要だったP.バーデンスが抜けてしまった。バーデンスはメロトロン、ハモンド、ムーグを操れるキーボード職人だった。代わりにK.ワトキンスを入れた本作は、邦題名の元になったRemote romanceにみられるようにテクノ風サウンドを取り入れている。評価は様々だが、結局はただの実験にすぎなかったようだ。

 次回は、英国編part10: Pomp Rock