かんたんに言うと、「リング」はオカルト系、「らせん」はバイオ系
で、「らせん」は「リング」で描かれたものを、逆の視点から解き
ほぐし、さらに別のタイプの怖さを拡大させていたように思いま
す。
さきの「暗い海」の例でたとえると、海の底が見えたら、得体の
知れない生き物が蠢いていた・・・というような。
ウイルスが拡散し、新人類？　によって人類が駆逐されていく、
というあたりが、映画では上手く伝わっていない、と感じました。
「らせん」は小説の面白さを映像化するのが、恐怖に対してスト
レートな「リング」より難しかったのでしょう。むしろ映画「らせん」
はもっと大胆にＳＦＸを使い、派手なものにして、「リング」とめり
はりをつけた方が良かったのかもしれません。（それが、怖いか
どうかはともかく）

「らせん」の原作の本当の怖さは、ラストの、男が「生き返った息子を連れて、妻に会いに行く」というところにあると思いました。モチーフがなんであれ、ホラーの神髄は、普通の人の心に潜む闇を描く、というところにあると思うからです。

• Re: 見に行ってきます - ｈｏｂｏ 98/3/04 22:43:41
  • Re: 最近の怖い映画 - ホラー狂日記 98/3/05 05:54:23