「コン・エアー」VS「エアフォース・ワン」VS「乱気流



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: (←ちょい長め)黒い板 @ 133.97.169.161 on 98/1/05 00:38:34

“飛行機もの”ということでこの3本を比べてみました。
「乱気流」だけはVTRです。ネタばれの可能性があるので、観てない人は注意して
下さい。

前にも書きましたが、「コン・エアー」は途中からただの“アメリカン・アクショ
ヒーロー”で、まとまりの悪いストーリーだが圧倒的な“パワー”で最後まで押し
切る作品。
「エアフォース・ワン」も前に書きましたが、まんま「ダイ・ハード」な作品だが
“飛行機内アクション”なら一番(「コン・エアー」も冒頭のだけは面白い)だが
特別な面白さは全くない。

さて、「乱気流 タービュランス」はどうかというと、やっぱり特別面白くはない
んですねぇ。でも、ただ“「スピード」飛行機版”をやるのではなく、ましてや
「ダイ・ハード」をやるのでもなく、「スピード(“女の子が飛行機の操縦をやる
羽目になる“って部分ね)」+“サイコ・スリラー”をそれなりに上手く成功させ
ていると思いまよ。
でも、もったいないのは『刑事は実は悪人?』『殺人鬼は誤認逮捕で、実は善人な
のか?』というサスペンス部分の早い時期の解決。
これを最後まで引っ張って、結果刑事がサイコ野郎で、飛行機の着陸の障害になっ
ても面白かったかもしれない。で、護送されるサイコ野郎をもう一人増やして、
そいつを“殺人鬼役”にするというのは、どんなもんでしょ?(←「コン・アー」
のパクリになっちゃうか?)

まぁ、“結局、証拠のでっち上げ”をやっていた刑事が最後は“いい奴”で終わて
いても、いくらアクションが物足りなくても、いくら殺人鬼のサイコぶりが弱くても、小品”として観れば面白かった。主人公が泣きべそかきながらも、がんばってる姿が「●キータ」のようで、応援したくなったし。

でも、殺人鬼を撃つところで主人公に『(死刑制度に反対するのを)やめたわ』
って言わせるのは違うんでないかい?もちろん、この作品が死刑制度云々をテーマ
にしているのではないのは、明らかではあるが、あくまでも“ハリー・キャラハン”ではなく、観客の延長線上に設定されている主人公だから、そんなにはっきり
言わないで欲しいもんだなぁ。

“「ダンテズ・ピーク」VS「ボルケーノ」”の時と同じパターンだから解ると思もいますが、僕がこの3作の順位をつけるのなら、「乱気流」>「コン〜」=「エア」です。

あ、それと僕は「マグニチュード」は観に行っていませんので・・・。