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雪組隊長 @ gw.jpo-miti.go.jp on 98/3/02 11:57:57
最終回
(場面は再び帝撃のサロンに変わる。)作者駐
それから、一週間くらいやったかなぁ。うちと熊はんとでその機械をあれこれいじくってたんや。最初はこいつら何やってんやろって顔して見てた開発の人たちもな、何の説明も聞いとらんうちが、どんどんその機械を直していくのに驚いてなぁ。うちのことを技術者として見直してくれたんや。
うち、昔っからどんな機械も一度バラしてみれば、どこがどんな仕掛けになっとるかとか、どうして動いとるかとか不思議とわかるねん!一種の特技やな。
それに、声がでかい熊はんに負けんように、うち毎日大っきな声で喋くっとったから、みんなうちらの関西弁に慣れてしもてな、あれこれ口きいてくれるようになってきたんや。はたで聞いとると掛け合い萬歳やっとるようやいわれてなぁ、うちのこと、みんなおもろいやっちゃと思うてくれたみたいでなぁ..気が付いたら、初めの内は、あれだけイヤな奴らや思うとった開発室の技術者連中や他の花やしきのみんなともえらい仲良くなっとってなぁ。
その頃熊はんは、部隊の方へ戻っていったんやけどな、帰り際にうちにこう言うてくれたんや。
『自分に自信を持て!自分を偽ったらあかん!てな』
あと、こんなことも言うとったなぁ。
『人になんかしてもらうんやなくて、自分からなんかしたれ!』
ってな... でな、その時うち思たんや。
そうや!「うちの居場所はあるやろか?みんなうちと仲良くしてくれるやろか?」とか「うちの言葉変やないか?」とかっちゅう受け身の生き方やのうて、「うちの居場所を見つけたる!みんなうちと仲良くしよな!」「うちの言葉のどこが変やねん!」ちゅう積極的な生き方をしようて...。その後はみんなも知ってのとおりや。あそこではいろんなモン作ったでぇ!!
『よかったじゃあないか。紅蘭』
うん!大神はん。
『そうね。それはよい考え方だわ。私も昔は、自分の世界を閉じて生きていたから..紅蘭の気持ちがよく分かるわ。』
『アイリスも分かるよ〜!!友達って自分から作るんだよね〜?!』
おおきに、マリアはん! そのとおりや、アイリス!
『やっぱり紅蘭は偉いな。あたいが気に入ったヤツだけのことはあるぜ!』
『紅蘭ってすごいな!あたしも見習わなくっちゃ!!』
カンナはんにさくらはんもおおきに!でも、ほめてもろても、な〜んも出ませんよ!
『なんだよそれ!』
『オ〜ッホッホ! 紅蘭もやっと、これからのレディの心構えというものがおわかりになったようですのね。』
あんたも、そのものの言いかたさえなけりゃええ人なんやけどなぁ。すみれはん..これぞまさしく玉にキズってやっちゃな。
『んまぁ!何ですのそれ? 私のどこにキズがあるとおっしゃるの? 帝劇のトップスタァにして完っ璧なレディであるこの神崎すみれのど・こ・に!』
『あ〜あ、分かってネェヤツもいるんだよなぁ』
『何ですってカンナさん! いま何かおっしゃいまして?』
どうどう (^^;それやそれ..
『あははははっ』
(帝劇のサロンでみんなが明るく談笑しているその中で、窓から見える弥生の空に向かい、一人ふっと遠くに思いを馳せる紅蘭の姿があった。)
やっとうちの居場所、見つけたでぇ..おおきにな!熊はん!!
−おしまい−
あとがき
あ〜あ、こんなしょうもない小説読んでくれはるお人がおるんやろうか?
このあとがきを読んでくれてはるちゅうことは・・あんさんも物好きやな!
あっ嘘ですぅ〜っ!スンマヘ〜ン!! ありがとごぜえますぅ m(_ _)m
いや〜初めて物書きちゅうモンをやってみましたわ。
大変なモンですなぁ..みなさんよくやっとられますよなぁ。
わしには向いてないちゅうことがイヤと言うほどわかりましたわ。ハイ
考えもなしに第一話をUPしたんが運の尽きや。とにかく一応の形にはせんとならんしなぁ・・
と頭では思うんやけど、実際書いてみるとまとまらんわ、くどいは、とっちらかかってるはでもう往生したでぇ。(結局直ってへんけどな・・)
ちなみに、小説中に出てくる「雪組隊長」の設定と作者とは全然関連はありません。わし小心者なので、他人の名前使うのてすごい苦手なんですわ。
なんせ素人が書いたモンやからと..どうか寛大なお心でご容赦くださいまし!
御批評なんぞいただければうれしいっスぅ〜!
それでは、最後までお読み下さったあなたに感謝して、ご唱和下さい。
太正ザクラにロマンの嵐ぃ〜
by雪組隊長
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