【正月大戦】『HANABI』長文1



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: VR @ 202.237.42.71 on 98/1/23 12:03:20

「あけまして……おめでとう。」

「おめでとうございます。……何か、変ですね。」

「……もう二十日過ぎてるもんね。かすみくんとは
これが初顔合わせか。年末からずっと実家に?」

「ええ。今回はちょっと長めにお休みを頂いたもので。」

「ゆっくりできたかい?」

「いえ、まあ……その、何か体が勝手に動いちゃうんですよ。
何かしていないと落ち着かなくて。貧乏症なんですかね、
私。」

「……。」

「実家に帰ったのはいいんですけど、何か片付けとか掃除ばかり
やってしまって……あんまり、休んだ実感はないです。」

「そうなんだ……。まあ、俺も似たようなもんだけど。
……一月も二十日を過ぎると、もう『今年は……』なんて
言わないもんだね。」

「そうですね。『来年は』とか『今年は』なんて、年末
年始しか考えませんよね。」

「……かすみくん。ちょっと浅草まで散歩にでも行かない?」

「えっ?」

「ゆっくりできなかったんだろ。もう新年らしさなんて
なくなっちゃってるけど、久々に浅草の町でも散策しよう。」

「……いいんですか、私となんて。他の皆さんが……。」

「……花組のみんなとは、これでも結構出かけたりしてるんだ。
そういう意味でもここに配属されたんだ、って支配人も言ってたし。」

「あら。じゃあ……仕事として、ですか?」

「とんでもない。どう?行かない?」

「……ええ、喜んで。」


==========================

  

正月大戦 『HANABI』

 
  
             

 作:VR

 

========================== 


「何いー!!もういっぺん言ってみやがれ!!」

「ふええ……だからあ、大神さんは、かすみさんと
一緒に出かけちゃいましたー。わーん。」

「てめ!椿!!オメエ、何の為にここにいるんだよ!?
隊長を外に出さない様に、オメエが玄関口に配備されてんじゃ
ねえか!」

「そうだったんですか!?(笑)」

「家でネコ飼ってるみたい(笑)」

「んまー、少尉ったら!この私を差し置いてかすみさんと
デエトだなんてー!!」