帝都、日本橋。「テクノクラート・クロノス」本社社長室。

「社長！ ”脇侍くん”の在庫がダブついて、もう限界です！」
「そうだそうだ！ 資材置き場まで占領しちまってるぞ！」
「正月すぎたら”もちつきくん１号”も売れなくなるって言ってるのに、社長が増産かけたからねえ・・・」
「え〜い、うるさい！ なんでもわしのせいにしおってからに。お前えらもなんか考えんか！」

「へっへっへ。お取り込みのところ、えらいすんません」

「な、なんだ貴様は？ お前など呼んだ覚えはないぞ！」
「へえ、別に怪しいもんやおまへん。こういうもんで・・・」
「何・・・”じぇねらる商会”？」
「そうでおます。 あんさんがたがお困りの”脇侍くん”の在庫、すべてウチとこで引き受けまひょ」
「な、何？」
「本当なの？」
「うそは申しません。言い値で買わせてもらいまっせ」
「ひゃ〜はっはっは。捨てる神あらば拾う神あり、じゃ。では、頼みますぞ。じぇねらるさんとやら」
「毎度おおきに！ おい、かとおおお。早く積み込むんだ」
「ハイ、隊長」
「ん？ その男、今”隊長”と言ったようだが・・・」
「あっ、気にせんとくれ。こいつアホでんねん。（かとおおおの頭をどつく） さっ、早く行かんかい！」


数時間後。帝都某所、無一文ビルの中にある「じぇねらる」隊長室。

「はっはっは！ これだけ兵隊がいれば我らの勝利は間違いないぞ！ 見ておれ霊子甲冑・操！ はーっはっはっは！
かとおおお二等兵、勝利のあかつきには貴様を一等兵に格上げしてやるぞ。楽しみにしていろ！」
「オオ、じぇねらる隊長・・・。（シカシ、隊長ハ、イツノマニ関西弁ヲ習ワレタノダ？）」


帝都をゆるがす戦いが、今始まる・・・。（関係者の皆様、ごめんなさい！）