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投稿者:
編隊飛行 @ sisetu-45.jimut.kyutech.ac.jp on 98/1/18 11:45:42
In Reply to: (3)なんですか?
posted by 神之部(ツリー形成してる(滅)) @ ppp8294.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/1/18 01:03:35
大神は今、双眼鏡を手に『のぞき』をやっていた。花見で大宴会を行っている
ところも多いが、アベックの姿も多く見られる。
「おぉ、昼真っからあんなところで・・・・あんなことを・・・。」
こらこら!なにをやってるの!!大神君!!
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それは、今朝、大神が由里に秘密の情報を聞いてしまったことに始まる。
「ねぇ、大神さん知ってます?今日、上野公園でさくらさんがお見合いするんで
すって!」
「な、なんだって?」
「なんでも、軍人でとってもかっこいい人みたいよ。」
「ちょ、ちょっと用事を思い出したから出かけてくるね。留守番、頼むよ(^^;;」
「あっ、待って!大神さん!!・・・・あ、行っちゃった。ふふふ♪」
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ここは上野公園。
「さくらくんはどこだ・・・・・・。」
低木の茂みから覗く双眼鏡。迷彩服にヘルメット、リュックにスコップまで付
けて、陸軍特殊部隊のような完全装備の大神だ。本人は目立たない格好のつもり
だろうが、余計に目立って仕方がない。
「くそっ!なんで上野公園ってこんなに広いんだ!!」
桜満開の上野公園は、帝都一の花見のメッカ。広さも半端ではないが、人出
もとてつもなく多い。この中からさくら君を捜そうというのだ。
「こちらにはいないようだな。場所を替えるか・・・。痛てっ!!」
四つん這いのまま後ろに下がった大神は、何かにぶつかった。
「痛〜〜〜い。もっと注意して下さい!!」
ぶつかった相手が抗議の声を上げる。女性のようだ。ピンクの忍者装束に身を
固め、背中には日本刀を背負っている。
「す、すまない・・・。ってその声は??さくら君?」
「お、大神さん?どうしてここへ?」
なぜ、見合いをしているはずのさくら君がここにいるのか?大神の頭はパニッ
ク状態。
「さ、さくら君こそ。ここでお見合いをしてるはずじゃ?」
「えっ?大神さんがデートしてるって由里さんが・・・。」
「お、俺だって、由里さんから『さくら君が軍人とお見合いする』って聞いて・
・・」
「私だって、『大神さんが映画スタアとデート』だって由里さんが・・・。」
「もしかしたら・・・・由里さんに。」
「だまされたのかも・・・・・。ふふふふふ。」
「はははははは〜。映画スタアってさくら君の事だったんだね。」
「軍人って大神さんですね。」
「では、お見合いをはじめましょうか?映画スタア様。」
「いえ。お見合いは終わったからデートの時間ですよ。軍人さん。」
4月1日。エイプリルフール。上野公園は満開の桜で揺れていた。
由里:
「二人とも迷彩服と忍者装束なんて格好でデートしてるのかな?ふふふふ♪」
かすみ:
「どうしたの?にやにやしちゃって。早くしないと伝票整理が終わらないわよ。」
由里:
「はいはい♪」
恋のキューピットは一人、春を謳歌する二人を想像して帝劇事務室でほほえん
でいた。
おっと、時期が早すぎた(爆)

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