師走大戦〜♪編3〜(長文?)



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投稿者: 天下無敵の無一文 @ ppp028.tokyo.xaxon-net.or.jp on 97/12/10 23:22:18

12月25日 帝劇玄関ホール

さくらは、疲れた足を引きずるように帰ってきた。

椿「あ、さくらさん。お帰りですか?」

さくら「ええ。」

かすみ「だいぶお疲れのようですけど、どうかなさったのですか?」

さくら「...ちょっと、ね。」

またぞろ頭痛がぶり返しそうなので、紅蘭が街頭でやっていたことを説明する気にはなれなかった。

由里「今日はクリスマスだもんねー、人が沢山いたんで疲れたんでしょう!」

さくら、はははと力ない笑いを返す。まあ、そういうことにしておこう。

さくら「それより、3人とも揃って、何やってるの?」

かすみ「事務仕事が一段落したので、ちょっとおしゃべりしていたんです。」

由里「あ、そーだ!さくらさん、街はどんな感じでした?」

クリスマス一色に彩られた、街の様子をいつも明るい三人娘達と話しているうちに、気分がいくらか上向きになってくる。いつしか四人は時間を忘れて話し込んでいた。

さくら「でも、椿ちゃんみたいに誕生日が何かのイベントと重なっている人って、何かと誤魔化されちゃいますよねー。」

椿「そうですね。正直小さい頃から、ちょっとくやしかったんですけど。」

かすみ「でも大丈夫。今年は私と由里とで、とっても素敵なプレゼントを用意したのよ?」

椿「わー、本当ですか?」

由里「もちろん! わたしの情報網とかすみの美貌を駆使して、とびっきりのやつを見繕っておいたんだから。クリスマスと、誕生日と、二つ合わせてもおつりがくるぐらいよ。」

さくら「へぇー、椿ちゃん、うらやましいなぁ。」

ひとしきり、笑いの花が咲く。

と、その時。

謎の運送屋「ちわぁーっしゅ! 宅急便でしゅぅ!! 受け取りの判子おねがいしまーしゅ。」

かすみ「あ、はーい。...ええと、ここでいいんですね。」

謎の運送屋「はい、ここと、ここ、すみましぇん、例のものは?

かすみ「はい、これですね(何か、カードのようなものを渡す)はい。」

謎の運送屋「はいどうも! 失礼しましか☆」

彼は、無意味にでかい、重そうな箱を置いて去っていった。

由里「うわさをすれば、なんとやらね。ちょうど届いたわ。」

さくら「かすみさん、何をこそこそとやってたんですか?」

かすみ「いえ別に」

椿「わーい、何が入ってるんだろう。開けていいですか?」

由里「もちろん!」

椿「それじゃ、さっそく。」

鼻歌を歌いながら包みを開ける椿。そして、中から現れたものは....

さくら「お、大神さん!!」

さくらは驚愕の声を上げる。

そう、なぜか泥酔して酒の匂いをぷんぷんさせて、すまきにされていたが、宅急便で送られた来た荷物の中身は、まぎれもなく大神一郎その人だったのだ!!

かすみ「さ、これが私たちからのクリスマス、誕生日プレゼントよ。受け取って。」

笑顔で言うかすみ。

さくら「かすみさん!!」

由里「喜んでもらえたかしら?」

笑顔で言う由里。

さくら「由里さん、何言ってるんですか!!」

椿「はい! 由里さん、かすみさん、さくらさん。本当にありがとう。」

さくら「いえ、どういたしまして...って、違うーーーーーーーー!!」

トドメに、体全体で喜びを表現しつつ、礼儀正しくおじぎをする椿。

さくら「一体これはどういうことなの!!」

かすみ「どうもこうも...」

由里「ただのプレゼントだけど...。」

当然でしょ、とでもいいたげな二人の様子に、思わずさくらは絶句する。

椿「うふ、うふふ、うふふふふふふふふふふふ♪」

由里「あ、もしかして、さくらさんうらやましいんでしょう!」

さくら「ええ実はって、何を言わせるんです! そーじゃなくて!!」

椿「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ。」

さくらはそこで言葉を切り、まさかと思い、あたりを見回す。

椿がすまきの大神をかかえて、異常な速度で帝劇の奥深くへと消えていくのはとりあえず放っておく。

と、見覚えのある酒瓶が目に入る。間違いない。

さくら「かすみさん、由里さん、このお酒!!」

かすみ「ああ、それ?」

由里「さっき食堂に配達に来た酒屋さんが、商品サンプルだって置いていったの。けっこう美味しいわよ?」

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そのころ、帝都某所、謎の宅急便屋

謎の宅急便屋「やったでしゅ! すみれさんのブロマイドでしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

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翌日、大帝国劇場の売店と食堂に、新商品が並んだ。

『銘酒 うぉーロックん』


椿の誕生日、つばきのたんじょうび、すまきの隊長宅急便

すまきの隊長便



すべては、戦いの序曲だった...

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ぬわぁはぁはぁはぁ、課題が一段落しよーが苦しいといわれよーが矢が何本刺さろーが銃を突きつけられよーが銃弾で顔が半分消滅しよーが勝手なシリーズ名つけられよーが心臓マヒおこそーが誰かのテーマ予想を裏切ろーがコンピューター室で吹く奴がいよーがはいからさんが通ろーがハイブロウと言われよーがしまんだきよのなんて知らなかろーが神崎操さんが第9回「叫び」を主催することに決定しよーがいーから歳末大決戦のオチを早くつけろと言われよーが、そんなことは気にしないのじゃぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!
ぜぇ、ぜぇ