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投稿者:
た @ km3-ppp22.kw.netlaputa.or.jp on 97/11/18 01:47:40
夜、書庫にて。
見回り中の大神は紅蘭が本を読んでいるのを見つけた。
大神「紅蘭。」
紅蘭「あ、大神はんか。見回りご苦労さんです。」
大神「もうそろそろ12時だぞ。」
紅蘭「なんや、もうそんな時間か。つい夢中になって読んでしもうた。」
大神「何を読んでたんだ?」
紅蘭の手にある本は飛行機とも違う空飛ぶ機械と人型の機械の絵が描かれていた。
紅蘭「これ、巷で結構流行ってるんやけど、大神はん、知らんのんか?」
大神「いや、このごろ小説は読んでないから…。
でも見たところ、紅蘭の好きそうな本だな。」
その言葉を聞いて紅蘭はにっこり笑った。
紅蘭「そうやろ、そうやろ。
この小説、未来が舞台なんやけど、主人公が宇宙へ行ったときに
宇宙人に襲われてしまうんや。」
大神「へえ。」
紅蘭「主人公は何とか地球に戻って来るんやけど、瀕死の重傷、いや、虫の息や。
ある秘密組織が高度な科学技術と秘密の石を使って機械の体にして
主人公を助ける。で、うちも考えたんやけど…。」
大神「待ってくれ、紅蘭。その『うちも考えたこと』って、霊子機関を使って…。」
紅蘭「そや。察しがいいなぁ、大神はん。
大神はんや花組の誰かが『瀕死の重傷』なんてなりはったとき
機械の体でふっかぁーつなんてええやろ?
なんやったら実験として今から大神はんの身体を改造してもええで。」
うれしそうに紅蘭はにやりと笑った。そしてどこから出したか手にスパナを持って大神に近づいてくる。
紅蘭「最初、ちくっと痛いだけや。なんも怖いことあらへん。」
大神「ちょっ、ちょっと待ってくれ、紅蘭!待ってくれぇーっ!」
暗転
休演日の昼、サロンにて
大神と花組隊員が集まってそれぞれの好きなことをしている。
ジャンポールと遊んでいたアイリスが大神のほうを見ると大神はソファーで本を開いたまま眠っている。
アイリス「お兄ちゃん、ご本読みながら眠っちゃってる…。」
紅蘭「なんやせっかくうちが本貸したのに…。」
さくら「大神さん、きっと疲れているのよ。しばらく寝かしときましょ。」
紅蘭「そうやな。」
隊員たちはサロンをそうっと離れた。大神がうなされているとも知らずに…。
サクラ終わらせていないのにこんなネタを考えてしまう私は一体…。
紅蘭の読んでた小説の元ネタを判る御人は私と握手!
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