本題の前にタイトルについてちょいと
ラジオの古い表記はラヂオが正しいと三谷幸喜が言っていたので
私はラヂオと表記する事にします（＾＾；

マリアがＤＪの蒸気ラヂオショウを残りの花組メンバー、大神、
帝劇三人娘の面々はそろってサロンで聞いていた。
（宣伝コーナーは録音と言う事で（＾＾；）
「しかし・・・、サロンで日本茶に煎餅ってのは・・・」
「まったくですわ、こういう場所では紅茶にクッキーというのが
　相場というものではありませんか？」
つぶやく大神に同意するすみれ。
「すみません、これしかなかったもので・・・」
かすみが本当にすまなさそうに言った。
「でも、お煎餅はともかく紅茶ならあったはずですわよ」
すみれは食い下がる。
「す、すみれさん、お煎餅に紅茶じゃよけい不自然ですよ」
「ふんっ、ま、まぁさくらさんの言う事も一理ありますわね」
すみれはなんとかおさまった、だが、それに合わせるがごとく今度は椿が
声をあげた
「こ、これ浅草のお煎餅じゃないですぅ〜」
きょとんとしつつもかすみが反応する
「え？そんなはずはないわよ、ちゃんと浅草寺の仲店で買った・・・・
　草加・・・煎餅？？？」
「なんで浅草で草加煎餅なんてうってんねん？」
「あら紅蘭、浅草だけじゃないわよ、最近じゃ東京駅でも”東京みやげ”
　とか言って売ってるんだから」
さすが由里、よく知っている。
「もうやったもん勝ちって感じやな」
紅蘭もさすがにあきれたようだ。
「こんな人をだますような商売許せないですぅ〜」
ハロゥインの時にあれだけえげつない商売やっといてよく言うよ、
と大神は思ったが、賢明にも彼はそれを口にしなかった。
「それはそうと、みんなマリアのラヂオを聞かないと」
その大神の一言でようやっとラヂオに集中したとたん
”帝劇の地下から聞きなれた音、そう蒸気列車の音がします・・・”
ぷうぅぅっ！
マリアが読んだとんでもない葉書にかすみとアイリスを除く全員が
お茶を吹き出した。
「ご、轟雷号の音が漏れてるですってぇ〜！」
「ゆ、由里君っ！情報操作をたのむっ！」
「わかりましたぁ！」
「椿君とかすみ君は紅蘭とすぐに調査をっ！」
「よっしゃっ！まかしとき！」
「他のメンバーは補強作業にそなえて待機！」
「はいっ！」
・・・、マリアが帝劇に帰ってきたとき帝劇内はマリアの予想した通り
上へ下への大騒ぎになっていたそうだ。　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終

仕事しながら書くのは結構きついなぁ・・・、失礼しましたぁ（＾＾；