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投稿者：
えんかいくん零式 @ pppbb95.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/10/28 02:15:34
由里 「あーテステス、あーテステス、只今マイクのテスト中・・・・・え？本番？始まってるの！？」
＜オープニングテーマ＞
由里 「し、失礼しました。わたくしは今、帝撃学園第三体育館の特設リング前に来ております。いよいよ世紀の一戦『真宮寺さくら ｖｓ．大神一朗 痴話喧嘩デスマッチ』が開始されようとしております。本日は特別ゲストとして藤枝あやめ先生に解説をお願いしております。先生、よろしくお願いしま〜す」
あやめ先生 「こちらこそ、よろしくね」
カーーーーン
由里 「さあ、いよいよ試合開始です。赤コーナーのさくら選手、さっそく物を投げております。皿が！鍋が！包丁が！雨アラレと大神選手に降り注いでおります。大神選手防戦一方！！」
あやめ先生 「凄まじい殺気ねえ。しかし、今回の喧嘩の原因は何なのかしら？」
由里 「それではわたくし学園の事情通、榊原由里が解説いたしま〜す。今回の喧嘩の発端は大神選手の浮気だったのです！さくら選手は某人物が撮影した、証拠の写真も入手しております。が、しか〜〜し、事態はそれに留まらず、さくら選手の浮気問題も原因となっているのであります！！」
あやめ先生 「あらあら」
由里 「なんと、さくら選手が幼なじみのたけしくんと映画館から出てくるところを某人物に目撃されており、これに大神選手がジェラシーの炎を燃やしているとか」
あやめ先生 「それは大変な事態ねぇ。・・・あら、いつのまにか、大神君が優勢に・・・」
由里 「おーと、大神選手、セコンドのアイリス嬢から受け取った発電機の電極をさくら選手の前でショートさせております」
ぱしーーーーっ、ぱしーーーーっ
由里 「さあ、さくら選手は『かみなりさまコワイ〜〜』と叫んでリング中央に座り込んでしまいました」
あやめ先生 「あら、今度はさくらのセコンドの紅蘭が・・・」
由里 「やや、紅蘭が霊剣・荒鷹をさくら選手に向って投げ入れましたぁ！！」
シャキーーーーーン
由里 「おおお、さくら選手が抜刀した！！」
カン、カン、カン、カン、カン、カン
あやめ先生 「す、すごいわ。大神君が中華鍋で防御を」
由里 「これは大神選手、すばらしいフットワーク！さくら選手の剣撃をすべて防ぎきっておりま〜〜す！！」
あやめ先生 「・・・・あら、２人とも凶器を捨てたわ・・・泣きそうな顔で睨み合ってる」
由里 「さあ、大神選手とさくら選手がリングの中央で睨み合っております。いよいよ最終決戦に突入か！・・・おや、大神選手がさくら選手に何やら話し掛けております・・・やや、さくら選手もそれに答えるように大神選手にふたこと、みこと・・・。解説のあやめ先生、これは一体何が起こっているんでしょう？」
あやめ先生 「ここからでは２人の会話は聞き取れませんが、先程までの殺気が消えているわ。・・・ほら、いつのまにか、リングの上で２人が笑っているし」
由里 「こ、これはどうしたことでしょう！リングの上で２人が仲良く握手を・・・・っと、急に２人が私の方を振返って・・・睨んでいます、さくら選手の目が逆三角形に・・・おや、リングを飛び降りると一目散にこちらに駆け寄ってきます」
さくら 「由里さん！大神さんが浮気をしただなんて！この写真、よく見ると映っているのは大神さんじゃ無いじゃないですか！！」
由里 「あ、あら、そんなはずは・・・で、でも・・改めて見直すとそんな気も・・・・あはははは、良く似た人だわ、あはは」
大神 「さくら君が映画館でデートっていう話も、よく聞くと全然違うじゃないか！！」
さくら 「たけしくんとは映画館の前でたまたま会っただけです！それなのに映画館から一緒に出てくるのを見たなんて・・・」
由里 「い、いや・・・映画館の前に２人連れでいれば、きっと一緒に出てきたところだと・・・・たはは」
さくら 「ゆ〜り〜さ〜〜〜ん」
大神 「ゆ〜り〜く〜〜〜ん」
由里 「あ、や、やだなぁ、２人して私を睨んで・・・怒ってる？・・・って、聞くまでもないかしら・・・あはははは・・・さいなら！」
しゅたたたたたたたたた！
大神 「ま、待て〜〜〜〜〜〜！」
さくら 「待ちなさ〜〜〜〜〜い！」
どどどどどどどどどどど
あやめ先生 「・・・・・・・・・・しょうがない子達ねぇ・・・それでは、この辺で現場からの中継を終わります。以上、藤枝あやめが代理でお伝えしました。うふふっ」
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