カンナ　「・・・お。おおぉーー！」

すみれ　「なんですの、騒々しい．．．．．．えぇぇ」

紅蘭　　「二人ともうるさいなあ、なんやその張り紙は．．．げ。う、うそやろ」

アイリス「こわい．．．こわいよぉ．．．．．」

さくら　「どうしたんです。廊下の真ん中で皆さん固まって．．．．ああぁ。そんなぁ」

マリア　「みんな。稽古はどうしたの！！．．．．アッ！」

あやめ　「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

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　　　　　　急　　告　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　本日、夜７時より第二回目の　　
　　浪花節独演会を執り行ないま　　
　　す。　　　　　　　　　　　　　
　　花組のみなさんも奮ってご観　　
　　覧下さい。　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　支配人　米田　　
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花組全員「あやめさん！！！」

あやめ　「わたしに言われてもねぇ．．．こまったわ．．．」

紅蘭　　「こ、今度あんなもの聞かされたら耳が腐るで、ほんま」

すみれ　「そぉぉぉれどころか、死んでしまいますわ」

アイリス「アイリスまだ死にたくないよ」

マリア　「あやめさん。これを止められるのは、あやめさんだけです」

あやめ　「わたしにも無理よ．．．こうなったら．．．」

さくら　「どうするんです？」

あやめ　「逃げましょう」


　　　　☆　　　☆　　　☆

米田　　「なにぃ。翔鯨丸で逃げ出しただとぉ」

椿　　　「ハイ。翔鯨丸は現在、鹿児島上空を南下中、明朝には沖縄に到達する模様です」

由里　　「ど〜して、わたしたちにも一声掛けてくれなかったのかしら」

かすみ　「一緒に逃げたかった．．．」

椿　　　「ホントに。うううぅ．．．．（涙）」

大神　　「た、隊長の僕にさえナイショだなんて、酷すぎる〜シクシク」

米田　　「どいつも、こいつも、まったく」

椿　　　「こんな書き置きがありました。『米田支配人が独演会を辞めるまでは帰りません。− 花組一同』だそうです」

米田　　「ぬぬぬう〜。許せん！！地の底までも追いかけてやる！！！」

大神　　「しかし、向こうは翔鯨丸で逃げているんですから．．．」

米田　　「ふっ。わしをなめるなよ。いくぞ