![]() ![]() 投稿者: ブイアール @ 202.237.42.72 on 97/6/10 10:40:31
In Reply to: 気になるなぁ・・・ のこと
かすみさんは、言葉使いなどでも敵をつくらないタイプ。 (おまけ)BBS・愛の劇場ある日、それは突然起こった。序文なんてものは皆読んで くれないので、これぐらいでいいのだ。 すみれ「あああっ!?、わ、わたくしのカチューシャが!!!」 すみれが先程テーブルに置いていたカチューシャは、ポット ごと倒されたミルクティーによって、無残にもぐちゃぐちゃに なっていた。 すみれ「ああ……わたくしの華麗なるカチューシャが……… だ、誰がこんな事を……!?」 見事にミルクティーで染まったカチューシャを握りしめ、 怒りに震えるすみれ。 マリア「あら、すみれ…どうしたの?」 すみれ「あっ、マリアさん…!これ、これを見てくださる!?」 マリア「あら!…ひどいわね…。」 すみれ「でしょう!?マリアさん、このポットを倒したのは誰か、 心当たりはございません?」 マリア「…そういえば、さっきかすみさんが、この辺りをうろうろ していたみたいだけど…。」 すみれ「…!…かすみさんが…!?」 そのころ椿は、事務室の奥で在庫の整理をしていた。そこへ かすみが戻ってくる。受付のテーブルを見るなり、彼女は叫んだ。 かすみ「…あああっ!!で、伝票が!!」 せっかく整理してあった伝票は、横に置いてあったインクの瓶が 倒れて、見るも無残にどす黒く染まっていた。 かすみ「ああ…せっかく徹夜で仕上げたのに…!……だ、誰が こんなことを!?」 椿 「あれ?どうしたんですか、かすみさ……ああっ!?」 かすみ「酷い…酷いわ…ねえ椿ちゃん、ここに誰か来たりして なかった?」 椿 「…ああ、そういえばさっき、すみれさんが来ていた みたいですけど?」 かすみ「…!…すみれさんが…!?」 すみれ「ちょっとかすみさん!!これ、どういうことか説明 してくださる!?」 かすみ「あなたこそ、自分のした事がわかってるの!?」 すみれ「あなたがテラスに来ていたという証言がありますの よ!おとぼけにならないで!!」 かすみ「?それは、お客様にお出しするお茶を切らしていたから、テラスに置いて あるのを借りにいっただけで…。」 すみれ「そのとき自分のしでかした事、ちゃんと覚えておいてくださらない!?」 かすみ「知らないわ!あなたこそ、事務室に来ていたのは分かっているのよ!」 すみれ「それは、書き物をそていた時に万年筆のインクが切れたから、借りに いっただけですわ!」 かすみ「やっぱり!あなたがこぼしたんでしょう!?」 すみれ「それはこちらのセリフですわ!!」 ……………。 すみれ「これ以上言い争っても無駄ですわね…。」 かすみ「そういう事ね…。」 すみれが、着物の袖から折りたたみ式の長刀を取り出す!同時にかすみが、 いつも忍ばせてあるくさりがま(笑)を抜いた!あぶねーよ、この女。 すみれ「神崎風塵流、胡蝶の舞ッ!!!!」かすみ「変移抜刀かすみ斬り!!!!」カキーン!!ガッシャーン!!椿 「ふえ〜ん、外でやって下さいよお。」 聞いちゃいねえ。我を忘れて暴れ回る二人。と、そこに由里が入ってくる。 由里 「?…何やってんの二人とも?」 すみれ「あなたには関係ありませんわ!!」 かすみ「血に飢えた野獣のリング(笑)に、素人のはいる余地などないわ!!」 怒ったかすみは、ちょっと怖かった。 由里 「…ふ〜ん…まあいいけど。あ、そうそう!さっき荷物運んでた時に、 テーブルにぶつかって、ミルクティーこぼしちゃったんだ!ごめんね、 すみれさん!あ、それとね、電話取るときにそこにあったインクの瓶、 倒しちゃったの!ホント、マジで急いでたからー!ごめんねー!」 あくまで軽快に謝罪する由里。お前は26話の綾波レイか。無論その言動は、 二人の堪忍袋を袋ごと引き裂く結果となった。 すみれ「なんですって〜〜!?」かすみ「ンだとコラァ!?」くどいようだが、怒ったかすみは怖かった。んで、例のアレを撃つことに なったみたい。 すみれ「髪に揺れるは乙女の心!!」 かすみ「残業つらいわ給料上げて!!」 まったく掛け声が噛み合わない二人。それでも合体技が出るあたり、 結構いいかげんである。 『赤熱・鳳仙花〜〜〜〜〜ッ!!!!』ドゴーーーーーーーーーーーン!!!!由里「いたーい」 その程度の威力らしい。しかし今立ち上がるとやっかいなことに なりそうなので、とりあえず死んだふりをする世渡り上手な榊原由里 (20歳・独身)であった。 すみれ「…ごめんなさい、かすみさん。あなたを疑ったりして…。」 かすみ「こっちこそ、証拠もないのに…ごめんなさい、すみれさん。」 すみれ「…かすみさん…!」 かすみ「…すみれさん…!」 がしっ!!(握手) ざっぱ〜ん!!(波) キラーン!!(一番星) こうして、帝劇に平和が戻った。しかし、さっきのあと片付けは ちゃんとしなければならない事を、二人は完全に忘れていたので あった。めでたし、めでたし。 (おわり) ![]()
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