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投稿者:
68user @ mamb.cs.gunma-u.ac.jp on 98/1/19 18:42:35
In Reply to: PC-UNIXについて質問。
posted by NAKA @ p3ikb333.highway.or.jp on 98/1/19 18:13:06
> AlphaとかMIPSとかで動く本物のUNIX(?)とは
AlphaとかMIPSとかで動けば本物か、ということは置いといて…
えっと、互換性についてはもう少し細かく分けた方が
わかりやすいかと。
・ソースコードレベルでの互換性
はっきり言って、あんまりないです。たしか Solarisと FreeBSDとでは
sprintfの戻り値の型が違っていたはず。また、インクルードファイルの
場所とかも違いまくりです。あと、コンパイル時にccを使うか、
gccを使うかで、わりと結果に違いがでます。
そこらへんはMakefileの書き方とか、xmkmfとか configureなどで
違いを吸収するんでしょうね(よくわからん)。
・コマンドラインでの互換性
psなんかは SVR4系(-ef)とBSD系(-ax)でかなり違います。
あと、find、grep、tarなどはGNU系か、そうでないかで
違いますね。例えば tar で z オプションが使えれば
GNU系です。FreeBSDでは tarといえば GNU tar しかない
のですが、Solarisでは システム標準の tar もあります。
・ユーザインタフェースレベルでの互換性
例えば muleとか lynxとか、一度その環境での makeが成功すれば
どんな環境で使っても変わらないでしょう。
mnews,qvwm,fvwm,perlなどの大物系(?)も同じでしょうね。
はっきりいって有名なところは誰かしら makeが通るようにしてくれて
いるので、あんまり心配することはないかもしれません。
> またFreeBSDとLinuxの間についての互換性は、同じくどの程度でしょうか。
例えば、packageの扱いかた、pppの設定方法など、素のUNIXにない
処理の部分はFreeBSD、Linuxともども独自の実装をしていますので、
まったく違います。
逆に言えば、昔のUNIXにもあった部分は、ある程度同じといっていいでしょう。
あと linuxでも distribution ごとに、あるファイルが
/var にあるのか、/usr にあるのかは違うそうです。
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