俺もやるからには勝ちたい！　ゆえに1戦目は相手のことは考えず，ひたすら自分のスタイルで全力を尽くす。しかし，２戦目以降は相手のプレイスタイルを自分なりに考えて，相手に会わせたVSも混ぜていくようにしている。負けることも多いけれど，そちらの方があいてのがどのようなことを考えながらプレイしているのか分かるような気がするからだ。
　審判が存在しないXBAND−バーチャロンには，特に「お互いを認め合う」という精神が重要だと思う。柔道／剣道／ボクシング．．．　勝負事に必ず明文化されたルールがあり，それに審判が加わってゲームが成立する。このシステムなら互いが認め合わなくても第三者がジャッジを下してくれる。ゲームセンターならお互いに顔会わせられるし，ギャラリーが審判の役割をしていることもあるだろう。だが，XBANDはこれができない。自然，お互いが独自にゲームについてジャッジメントすることになる。戦い方うんぬんよりこのことがXBANDにおける諍いの原因のひとつなのだろうと私は考える。
　XBANDには，子供から大人までさまざまな人がさまざまな人が参加しているし，対戦時にはそれを確認しようがない。物事の見方も考え方もさまざまで当然だ。そんな世界の中で，お互いを否定しあっても意味のないことだと思う。だから，私は相手を認めそのプレイスタイルを尊重することにしている。
　そうして，いろんなプレイスタイルに適応していき，その結果として勝てるようになれれば，これはうれしい。
　あとどんな相手であれ，対戦後のサンクスメールは送るようにしている（ちなみにXBANDのCNとは違います）。