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ditto @ ykha037.tky.3web.ne.jp on 98/3/14 01:42:01
In Reply to: ぬぉ!連載52回にして改めて知る真実の瞬間
posted by さまよえる読者 @ mx-tuk86.raidway.or.jp on 98/3/14 01:16:26
(前略)
−白山豊作・第二打席目−
白「さあ、今度こそは負けられんばい。」
星「二の轍を踏ませてあげましょう。」
白「相変わらず、減らず口の多い女子ですたい。ばってん、消える魔球も蜃気楼ボールもその正体ば見きっちょりますけん、もう負けはなか。」
星「私にはまだ投げる球があるわ。」
白「な、何ですと!?」
風「星君、ハッタリは止さないか。」
星「ハッタリじゃないわ。その球の名は、大リーグボール1−2−3号よ!」
風「な、なんと!?今はやりのアンソロジーか!」
白「一枚のCDに過去の名作が3本も入っててお得というやつとですな。」
風「さすれば、名付けて大リーグボールエイジスか、クラシックス、ミュージアム。」
星「変な方向に話を持ってくんじゃないの!」
白「しかし、1号+2号はわかるとですが。1号+3号とは一体どうなるとですか?」
星「投げてみればわかることよ!」
風「うむ、その強引さ。このシリーズのレギュラーだけのことはあるな。」
星「さあ、いくわよ!」
ビュッ キィーーーーン ズドーン!
白「うう、ストライクばい。...」
星「ニヤリ(不敵な笑み)」
白「こげな球、どげんして打てばよかとですか?」
風「確かに、恐ろしい球だ。しかし、僕の打席まで後5球ほどは投げるはず。その間に見切らねば。」
星「さあ、次も行くわよ!」
ビュッ キィーーーーン ズドーン!
白「うう、2ナッシングとですか。」
星「あと1球でお終いね。」
白「タ、タイムとです。」打席を外す白山。
白「(独り言)肥後の国に残してきた、弟や妹たちよ!あんちゃんに力ば授けんしゃい。」
星「? あなた妹弟がいるの?」
白「そうですたい。郷里には5人の弟や妹たちがおりますたい。」
星「5人も...」
白「まだ小さい頃、両親を流行病でなくし、伯父のところへ預けられたとです。」
星「そう...」
白「阿漕な伯父にいいようにこき使われ、学校へもまともに行けず、風邪を引いても医者にもいけず悲惨な生活が続いておったとです。」
星「...」
白「そんときわしは誓ったとです。いつかわしがこのバットで稼いで、弟や妹たちを救ってみせると!」
星「うう...なんて良い話なの T^=(ホロリ)」
白「星君!わしの弟や妹たちのために泣いてくれるとですか!うれしかーーーT T。
しかし、勝負に情けは禁物ばい。さあ投げんしゃい!」
星「...そうね。これはあくまで真剣勝負!手を抜いたりしたら失礼よね。」
白「上等ばい!」
星「いくわよ!これで終わり...?な、何 体が動かない!? ハッ!あたしの手足にまとわりついているのは!?」
白「なななんと! わしの弟や妹たちが時空を越えてやってきたとですか?」
一作(白山豊作の弟)「あんちゃん。いまがチャンスとばい。見事打ちんしゃい!」
白「おお、聞こえる、聞こえますたい。まさしくこれは奇跡ばい。思念の力が、数百里も離れたあんちゃんのところへ届き、星君にも共同幻想ば与えるとは!もうわしに負けはなかとよ!」
星「げ、幻想なの!?金縛り!? ああ、た、球がすっぽぬけるううう!」
ヒューーーー
白「これくさ!わしの弾丸ライナーば喰らうとね!」
ガキーン!
星「ハッ!(;゜゜) 」
グワッシャ!
(後略)
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