投稿者: @ pppb864.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/3/09 12:34:51
「うーん......」 美佳は、持ってきた地図とにらめっこしていました。 それというのも、箱の中でグースカ寝ていたせいで、 モコモコの駅で降りる筈が終点まで来てしまったからなんです。 ここは、美佳の小さな地図には載っていない無人駅でした。 「おいっ、いたぞ!」 突然、遠くから叫び声が聞こえました。 振り向くと、黒い服の人々が美佳の方に走ってきます。 「なっ何なの!?」 美佳は身の危険を感じ、とっさに逃げ出しました。タッタッタッ... 「君ーっ、待ちなさい!」黒い服の人々は追ってきます。 美佳は外にあった社を見て、とっさに中へ隠れました。 パタン...戸を閉めます。 ・・・どうやら、やりすごせたようです。 「(何なのかしら...私、捕まるような事してないのに)」 ため息をつく美佳。辺りを見回してみました。 小さな社は、さしてほこりもなく清潔でした。 「(フーン、誰かがお手入れしてるのね)」 パタッ... 次の瞬間、社の戸が開かれました。 「〜〜〜ッ!」 「き・・・奇跡じゃ・・・」 見るとそこには、一人のお爺さんが立っていました。 そして何を思ったか、美佳に向かって拝みだしました。 ハテナの渦に巻き込まれる美佳。 ・・・・・・・・・ 「ほ〜、そうだったのかい」 「勝手に入り込んでごめんなさい、お爺さん」 「しかし、迷子が紛れこんどるとはな...わしゃさっき、 メック様の使いがいらしたかと思ったよ。ふぉっふぉっふぉっ」 「"メック様"?」 「ほぅれ、後ろを見てみい」お爺さんがローソクで照らします。 美佳は祭壇に奉られている神像らしきものを見上げました。 「・・・鳥・・・?」 「この村の守り神、メックピック様じゃ」 しかし、像を見つめるお爺さんの顔は、哀しそうでした。 前回予告とサブタイトルが違いますが、代筆者年貢の誤植によるものです。 今回UPするにあたり訂正させていただきました。お詫びいたします。 第7話「悪い奴らをやっつけろ」は、10日にUPされる予定です。 |