投稿者: @ pppb7a0.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/3/02 11:19:37
あなたは、 ゆめをみますか? どんなゆめをみますか? 楽しいゆめ...怖いゆめ... 普通、ゆめは外からは見えません。 眠っている時だけ、中から見えるんです。 おや、ここにも誰かが眠っていますよ。 ちょっとのぞいてみましょうか・・・ 「うひゃー遅刻だよー」 その女の子は、まるで懐中時計を持ったウサギのように急いでいました。 なんとか箱の中に乗り込むと、友達が声をかけてきました。 「美佳、おはよー。今日は遅いんだね」 「寝坊しちゃったわ・・・はー疲れた」 「試験勉強?」 「まさか。単なる寝坊...でも、あの時計が悪いんだよ」 「時計?お兄さんが送ってくれたってやつ?」 「うん、目覚しにもなるっていうから使ってみたら、最悪なのよ」 「災厄?」 「そう、なんか不気味なこと言って起こそうとするのよ。 絶対起きたくなくなるの。頭に来たから、置いてきちゃった」 「えー、聞いてみたい。今度持ってきてよ」 「ヤダ。あっ由紀、見て!あの人が乗って来たよ...」 「うん、いつもこの時間に乗って来るよ。降りる駅も一緒だし」 「そのためだけに来る時間遅らせてるなんて、泣かせるわー」 「ほっといてよもぅ・・・あっ、ねーなんかさー、こっち見てない?」 「そ、そうかなぁ...?」 「見てるって!」 「...ハイハイ」 美佳という子とその友達は、箱から降りると部屋まで歩いていきます。 かぜがふいて、みんなは着いていきました。 第2話「はじまりのおわり」は3日にUPされる予定です |