第一幕



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投稿者: ditto @ ykha079.tky.3web.ne.jp on 98/2/28 23:47:27

In Reply to: サターンの金さん 第50回

posted by 金さん製作委員会 @ ykha079.tky.3web.ne.jp on 98/2/28 23:45:28

(第一幕)
―サターン町奉行所―

「サターン町奉行・遠山左右衛門之丞様、ご出座!」
サターン町奉行・遠山金三郎(以下)「さてこれより、BBS長屋騒動の一件につき吟味を致す。皆の者、面をあげい!」
一同「ははあ」
「長屋の住人・虎吉!当奉行所の調べによれば、その方、サターン広場において他機種の書き込みを行ったとあるが、これに相違ないな?」
長屋の住人・虎吉(以下)「違うだ。オラ荒らしじゃねえだ。信じてけろ!」
吟味方与力・脇坂(以下)「これ、御奉行の御前であるぞ!御奉行の問いにだけ答えよ。」
「へ、へい...。か...書き込みをしたのは、オラで間違げえねえだ。...だども、オラは悪くねえ!」
「御奉行の問いにだけ答えよと申しておるに!」
「脇坂、それ以上でしゃばらんでもよい。」
「は...ははっ」
「虎吉とやら、書き込みの内容は、他機種にサターンの看板ソフトが移植されるという旨のものであるな。」
「へい。まだどこにも発表されていないホットな情報でございました。」
「何故このような書き込みを行ったのかな?」
「この長屋にも他機種を持っている者はいっぱいいますだ。その者達へ一刻も早く報せようと思いましただ。」
「ふむ...しかし結果として招いたのは、長屋の住人からの苦情の山だ。これをなんと心得る?」
「そ、それは...勘違えによるものだ。きっと...」
「きっと?」
「誰かが、オラのことを悪くふれ回っているだ。誰かが、オラを陥れようとしているに違げえねえだ。そうだ、あいつだ、あいつがやったんだ。」
「あいつとは誰か?」
「へい。最近、長屋にちょくちょく顔をだすようになった遊び人ゲーマーの金治って奴に違げえねえ。このところの長屋の騒動もきっとその金治が煽動しているだ。御奉行様!オラでなくそいつを捕まえるべきだ。」
「...虎吉、その金治とかいう男の人相を覚えているか?」
「そ、それが、二,三度しか見たことがねえんで、だどもこれなら覚えておりますだ。背中に入れ墨を掘っておりましただ。」
「その入れ墨は、このようなものではなかったかな?(といって背中の入れ墨を見せる)」
「へえ、たしかそんな模様でしただ。
...ん?うぉぉ どっしぇぇぇぇい!
「虎吉、ようやく気がついたかい?」
「ひえええ〜(腰が抜けている)...」
...
「じゃ、じゃあ、御奉行様は最初から何かもお見通しで?」
「うむ。」
「お、畏れいりましただ...。」
「のう、虎吉。俺もお前の書き込みを見ている。確かに、これだけ見れば何のことはない書き込みかも知れねえ。でも、これだけ長屋の住民から苦情が来るのはどういう訳だ?」
「...」
「何か思い当たるフシがあるんじゃねえのかい?」
「...お、御奉行様ぁ、正直に申し上げますだ。オラ、前々から他機種のこと長屋の広場で一杯書き込んでいただ。振り返れば、それも他機種の機能の良いとこばかりで、それに引替サターンは、ってな具合だっただ。こんな調子じゃ、荒らしと思われても仕方がねえ。」
「どうやら己の所業に気がついたようだな。そもそも俺はな、自由な意見の書き込みを尊重してる。それが他機種のことであっても、咎めるようなことはしねえ。...しかしだ、こう度重ねて他機種の良さを書き込まれたのでは、悪意ととられても弁明のしようがねえ。」
「御奉行様ぁ..(グスっ(I_I))」
「他機種用の広場は別にあるんだから、サターン広場でこのような書き込みをすることはTPOいや礼儀作法を問われてもいたしかたなかろう。」
「へ、へい...お、おっしゃる通りでございます。しかし、これだけはこれだけは信じて欲しいだ、決して悪気が有ったわけではねえことを。」
「今のお前の言葉に嘘偽りはなかろう。」
「あ、ありがとうごぜえますだ。せめてもの江戸の良い思い出になりましただ。」
「では、裁きを申し渡す。」
「江戸四方払いは覚悟しておりやすだ。」
「虎吉、お前にこれを与えよう。新しいドメとハンドルだ。長屋内での転居および改名を許す。」
「そ、それは!」
「これからは心を入れ替えて、新しい住居・新しい名でBBS長屋で暮らすが良い。」
「ありがてぇ、ご恩は一生わすれねえだ。」
一同(脇坂を除く)「さすがは御奉行、名裁きだ!」
これにて一件落着!