覆水盆に帰らず
後の祭り
後悔先に立たず

もし僕の寿命が４０年あるのなら
全部あげますから
僕を返して下さい
小学６年生のあの頃に
卒業すると同時に逝きますから
何でもあげますから
僕にできる事なら何でもしますから

誰かが世界で一番恐ろしい言葉を放った
もう遅い！

悔過
毎日は思い出の反芻

死ぬのが怖くて生きている
生きるのは嫌　死ぬのも嫌
何を望む？
回帰
過去への回帰

「でもねぇ　時間は存在してもね
　昔には戻れないんだな　わかってた事だけど
　みとめられないんだな　ツラいから
　だからごまかして生きる　そう抜け殻のように
　それのどこが悪いかと言えば悪くないんだけど
　ナイフで刺すでもなし　テロする訳じゃなし
　でもツラいよ　一生を闇で過ごすのは
　戻れない事を早く認めなければ...
　はやく君と僕（つまり僕）の人生を再生しなければ
　タイム　アウト」

死にたくない...
生きたくない...
死にたくない...
生きたくない...
死にたくない...
生きたくない...
死にたくない...
生きたくない...

彼はそう言って、その目を閉じた。全くつまらない男だった。