僕にスキがあるのなら何時でもかかってくるがよい



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: ふしぎくん(みなみ関東つよがり王) @ 202.248.94.134 on 98/2/23 16:03:35

梅の季節も程近い2月の朝、
外気はまだ、肌寒し
鉄筋コンクリートのマンションの
門をくぐると、そこはもう奴との戦場の場である。

「あぁたたたたたたたたた」

心の中でフットワークも軽やかに
千本の正拳突きを決める。

「うぁたぁ〜!!!!」

ここ1〜2年、僕は歩いて会社に通っている。
およそ、15分の道のりだ、
実はそこを、3分短縮する近道が存在する。
そう、あの××公園の中を横断するルートだ
しかし、昔から近道を通るのには危険が付きまとう。
そう、ドラえもんの「のび太」が近道をしようとして
ブルドックに「お尻」を噛まれる「お約束」があるように

「道を通るのには危険が付きまとう。」

この法則は、1億5千年前、人類が初めて
ベーリング海峡を渡り、アメリカ大陸に到達する時より
もうDNAレベルで理解している事なのである。

そして、僕が近道をするために横断する公園にも
とんでもない、危険が待っているのである。

その進路を邪魔する奴は、
深黒の、

カラスの野郎である。


おそらく20匹は群れをなしている。

奴らは、巨大である。
何を食べたらあそこまで、巨大になるのか不思議なくらい
巨大である。羽を広げれば50cmはあろう。
そして、公園の芝生の上を我がものカオで歩きまわる。

「恐い正直びびる」

しかし、それでも私は、公園を横切ろう決意する。
もし襲われた時の為
頭の中でシュミレーションしてみる

「奴がまっすぐ飛んできた場合、右フックで
対応できるだろうか??」

「いや?とりあえずバックステップで距離を稼ぎ
斜上掌でカウンター??」

「壱の太刀は、かわせても弐の太刀かわせまい・・」

どんどん考えは、マニアックになっていく
そんな風にしているともう奴等は目の前である。
一歩、一歩、一歩、奴等に近づく

覚悟を決め私が、ファイティングポーズをし・・
その瞬間!!

巨大カラス軍団は、ソソクサと逃げ行く

「フ・・今日も勝利したか」
「オレの闘気(修羅の波動)に恐れなしたか・・」
「クハハハハ・・・・笑止」

心の中で、「勝ち台詞」を決める
そして早足で公園内を抜けるも、その背中には、
奴等に勝利した自信がナイ。

朝恒例、奴らと僕の戦いはてしなくつづく・(o'-')b


おしまい!