Re:ちょっと反論



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投稿者: ws @ ppp2.fujisawa.dtinet.or.jp on 98/2/14 20:23:39

In Reply to: メーカーのためでないでしょうか

posted by 徒然草 @ on 98/2/14 15:17:46


> そもそも新品屋があれば中古屋が発生するのは当たり前です。
> しかも誰に強制されるわけもなく自然にできました。

そりゃそうです。ゲームの中古は新しいゲームが定価とあまり
変わらない値段で売られていることからもわかるように、
新品に近い価値を持ち、それゆえに新品を買うよりも儲けやすい、
うまみがあることが明白だからです。

私は、中古売買撤廃を求めてはいませんが、中古業界はゲーム
制作会社にそれ相応の代価を払うべきだと思います。そういう
意味では、CESAの意見には「一部賛成」です。

私自身、中古を利用することはありますし、中古の販売価格が
あがるのは私自身の懐を痛めることにもなります。でも、ソフト
ウェアの制作者たちが自分たちの作品が評価されたにも関わらず
正当な報酬を得られないでいるという状態には深く同情しています。

これは、私もソフトウェア業界(非ゲーム)に身を置くもので
あるというのが大きく作用していて、普通の人と感覚が違うかも
知れないというのは承知していますが。

> CESAは中古市場が形成されていくときに、今まで具体的に何
> か協議なり、対策なりをしたのでしょうか。

ゲームを作っているところは、当時ほとんどが社員数せいぜい
数十人〜数百人くらいだったのでは?
そんなところが単独で中古売買の禁止を求めて運動を起こせる
でしょうか。
で、中古業界に甘い汁を吸われるのに待ったをかけようとする
のもCESAの設立の重要な動機だったんでしょう。

> 確かにメーカーの視点に立てば、納得できるところもあります。
> でも、ああいう言い方をされては。
> 今までうまくいっていたものをいきなり禁止するといっても納得
> できません。

うまくいっていたというのは中古屋業界とゲームを購入後すぐ
売りたい人のことですね?まあ、確かに、今まで何年も続いて
きたスタイルを急に改めろといわれても納得できないというのは
これは確かにそうです。ただ、私は、CESAが本当に中古売買
を禁止の実現を目指しているとは思いません。中古屋業界から
相応のペイバックをとりたいというのが実際的なところだと思い
ます。今回の主張には、交渉を有利に進めるための世論作りの
部分が多分にあると思います。アメリカなんかではよくあること
で、うまくいくかどうかはCESAの政治力と優秀な弁護士の腕に
かかっているでしょう。

> メーカーの利益を圧迫しているといいますが、本当かなーと疑
> っちゃいます。

中古があることによって売り上げが減っているのは間違いない
でしょう。中古ゲームが(非常に沢山)売れているのが証拠です。
逆に、中古がなければ新品も売れなくなるという論調もよくあり
ますが、それは推測でしかありません。

> ソフトの供給過剰で単に新品市場が苦しいから、大きく育った
> 中古市場から甘い汁でも啜ろうとしているんじゃないのか?
> と個人的には思ってしまいました。

違うと思います。甘い汁を吸っているのは中古ゲーム業界です。
一年や二年も前から流行の先を読んでゲームを企画して、制作して
売り出してやっと利益が出るゲーム制作会社に対して、その時々の
状況で仕入れも売り値も自由に調整でき、しかも一本売れれば制作
会社と同じくらいの利益が出る(1500円で仕入れて3500円
で売れば2000円の儲け)中古屋業界は明らかにうまみがあり
過ぎると思います。

多分、みんなが楽しんでやっているゲームを作っている人のほうが、
中古屋の店員より長時間働いているにも関わらず、給料が安いという
のはよくある話でしょう。

> よく言われることですが、せめて旧作の再生産はやってくれな
> いと困ります。

マスターがあるんだから、旧作の再生産をすること自体は簡単
です。じゃあ、なぜやらないか。もちろん、需要がないからです。
十枚や二十枚再生産しても利益が出ないのは当然ですね。
CESAと中古業界の交渉が成立して中古屋が存続すれば、旧作
も入手できるので問題ないでしょう。