> 中古音楽ＣＤは、中古屋がメーカー等に利益還元しているんじゃ
> なかったっけ？

　中古ＣＤは利益還元システムは存在してないようです。
それでも何で問題にならないかというと。
音楽ＣＤは、レンタルが圧倒的で中古の市場規模が小さいからですね。
その規模の大きいレンタルＣＤからはメーカー（著作権者）に対して
還元するシステムが法的にも成り立っています。

　ゲームという著作物に対しては、現行の著作権法ではまだほとんど
対応してない状態なので（権利規定の詳細は音楽と映像ばかりですから）
現在のようなメーカーと中古業界での市場混乱を招いているんでしょうね。
公正取引委員会が再販制度でピリピリしているのも問題の一端でしょうけど、
余談ながら、再販制度撤廃のための委員会は、著作物には再販制度がやはり
必要みたいな答申を公取にしているし（公取のＨＰを参照）

　まあ、中古業界は「１円でも安い方がいい」という純粋な消費者感情を利用
している分メーカー側が体裁的には不利でしょうね。
ただ、新品をすぐに中古として売り、そのまま中古回転用のタネとなるように
販売する小売店は疑似レンタルと指摘できるかもしれませんが、
まず物的証拠はつかめないでしょうから無理だと思います。

　この辺のことは周囲に中古を主に扱うショップでバイトした人とかがいたら
聞いてみるといいですけど、本当に呆れるくらい凄くアコギです(^^;
真面目に面白いゲームを開発してたくさん売れるように努力しているメーカーが
確かに可哀想な気がしてきます。
「新品じゃ儲けられないから中古を扱う」という小売店さんもありますが、
実際には「自分とこで回転する分だけ新品を仕入れればいいや」というのも
法的には問題ないにしろ、ちょいと疑問を感じますが。

　ただ、元来の中古物流の意義（不良個人財産の売却、古商品の流通保存など）は
確かに失いたくないですから、メーカーと中古業界で早く折り合いをつけて
欲しいところですが。
まあ、中古業界（ARTS）の１％還元準備主張というのも（どうせ数字は解らない
だろうと）安易に世論に迎合する目的が感じられ、別の意味でちょっと
我々ユーザーを馬鹿にしているという気もします。
まあ、美味しい汁は誰も失いたく無いというのは理解できますけどね(^^;