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投稿者:
くしろこだは @ tm6-ppp58.netlaputa.or.jp on 98/1/29 19:28:33
In Reply to: キーボードについてレスをありがとうございました。
posted by みゅぅ @ ppp05.edsys.center.nitech.ac.jp on 98/1/29 17:57:53
ピアノのご経験が無い、とのお話を前提に、お答えできる範囲内で
書かせていただきます。
> 目的なのですが、とりあえず市販されている
> ピアノスコアなどが弾けるようになりたいです。
・・・
ピアノスコアもピンキリですが、ここは「大人にも弾ける・・・」
とか、「バイエルで・・・」などとタイトルに付いた物から始めると
早いかと思います。これは、両手で弾けることを目標にしたお話です。
ただ、いずれにしろ並行して「バイエル」を一冊ご購入されることを
お薦めします。バイエルには、演奏の基礎がほぼ全て詰め込まれています。
贅沢を言えば、ヤマハかカワイの音楽教室の「ポピュラーピアノコース」
などに通えば、もっと早いでしょうが、まぁそれはお好み次第なので(^^;
> じゃぁ、デジタルピアノか何かを買え、と言われそうですが
> 予算がない(必要な物すべてで10万以内に押さえたい)&
> やっぱりいろんな音を楽しみたい、という気持ちがあるのです。
> 欲張りすぎでしょうか・・・・
・・・
そんなことはありません。予算として、決して恥ずかしくない金額です。
> ・スピーカーが付いているもの、付いていない物どちらが良いのでしょうか?
・・・
個人的見解ですが、電子楽器であればほぼ間違いなく、ヘッドフォン
端子が付いているはずです。それをお手持ちのステレオに繋げれば済みます。
スピーカーをわざわざ新しくご購入される必要は無いと思います。
> ・鍵盤数はいくつ以上が良いのでしょうか?
・・・
デジタルピアノでしたら、76鍵か88鍵のもの、どちらかの選択に
なる可能性が高いです。キーボードなら、61鍵のものが多い、かな?
デジタルピアノは76鍵でも十分だと思います(88鍵は値段が割高に
なる)。キーボードは上記の61鍵、これが「ピアノスコアを演奏する」
ことを目標にした最低鍵盤数です。これより小さい(少ない)物では、
両手で1曲弾ききるには足りないと思います。
厳密に言えば足りる曲もありますが、弾きたい曲が途中で「鍵盤が無くて
弾けない」とわかったときの苛立ちは筆舌に尽くしがたいものがあります。
その論理から行くと76鍵でも完全ではありませんが、アコースティック
ピアノでも両端の鍵盤は殆ど使いません。特に低音部の弦は「他の(もっと
高音部の)弦に共鳴させる」役割が主であり、実際にそこを弾く曲は非常に
少ないです。ですから、76鍵でもほぼOKだろう、と申し上げておきます。
そこで、このご質問になるわけです。
> ・キーボードとデジタルピアノは全然違う物なのでしょうか?
・・・
大きな違いは「ピアノの名前を冠しているか否か」にあります。ピアノと
付いている商品にはJISだか国際規格だか忘れましたが、ピアノの構成要素を
ある程度含むことが前提となります。簡単なところでは、鍵盤に足が固定
されていること・そこにペダルが付いていること、などです。あと、タッチ
(鍵盤を叩いたときの感覚(重さ))などもピアノに似せる機構が入って
います。
> (ピアノの代わりはキーボードでは無理なのでしょうか?)>
・・・
これは断言しますが、ピアノを弾ける人がキーボードを弾くことより、逆の
方が非常に非常に困難です。弾いたときの感覚、演奏方法など、キーボードと
ピアノではまったくの別物です。ですから、将来的に本物のピアノも弾ける
ようになりたいとお考えでしたら、少なくとも上記の「ピアノ」を冠した
商品をご購入されることをお薦めします。両者の大きな違いのひとつにご家庭
での専有面積の問題がありますので強くは言えないのですが、僕も前線で
売っていたときに「卓上キーボードで練習して、上達したらピアノを買う」
とおっしゃっていたお客様が多く、これがどんなに大きな勘違いであるのかを
説くのに時間が掛かった経験がありますので・・。
さて、最後に10万円以内でデジタルピアノを購入する方法ですが、
新品でも76鍵でしたら10万円以内のモデルはたくさんあります。
が、お薦めは中古です。ヤマハのクラヴィノーバの2年ぐらい前の
モデルでしたら、88鍵でも10万を切る商品はあると思います。
メーカーごとの差異もありますが、これはここに書けませんのでご自分の
判断でお選び下さい。そうそう、MIDI端子の有無も確かめた方が
いいですよ。
最後に、ご購入の際は、詳しい第三者の立ち会いがあればベストです。
それが出来なくても、必ず、現物を実際に見てから判断して下さい。
キーボード、またはアコースティックピアノについてのご質問があり
ましたらまた遠慮なくどうぞ。
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