任天堂が憎かった



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投稿者: hiv @ apopt9.iis.u-tokyo.ac.jp on 98/1/14 21:02:09

一時間半かかる通学が嫌になって下宿をはじめたばかりの頃にSFCを
買いました。
ええ、楽しかったですよ。
F−ZEROの1面のタイムを躍起になって縮めたりしたものです。

MDを買ったのはそれから一年たった冬のこと。
安かったからかな?
もう理由は覚えていません。
ランドストーカーは面白かった。

両方を使ってみて思ったのは、決してシェア比ほどにはマシンパワーに違いが
ないということ。
そして、MDにだって面白いソフトは沢山あるということです。
ゲームが好きならば両方持つべき、そう考えました。

以来、いったいどれだけの人にMDを勧めたでしょうか。
確かにSFCは面白い。
だが、ゲームが好きならばMDも購入すべきだ。
私は主張しました。

ですが、世の中思うようにはいきませんね。
大概の人は耳を貸してはくれません。
次第に私は任天堂を憎むようになりました。
ゲームが停滞しているのは任天堂のせいだと歯噛みする思いに駆られたものです。

サターンの発売が公表されると私はSFCを後輩に譲り、MDとMCDだけで
過ごしました。
SFCで発売されるいかなるゲームにも目を閉ざして。

どうしてこんな事を書いているのかと申しますと、今日秋葉原に行ってみたところ
64のゲームがかなり安値で売られていたからです。
ディディコングレーシングが2980円、ヨッシーストーリーが3480円、
私が大好きな「ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ」に至っては1780円。

私は今でも任天堂は好きになれない。
それでも個々のゲームに罪があるはずはない。
面白いゲームはやはり面白いし、出来るだけ多くの人とこの気持ちを分かち合い
たいと思うのです。

今一度、いや、今だからこそ私は主張したい。
そこに面白いゲームがありそうだったら、その道を閉ざすべきではない。
なるほど今のゲームに満足しているかもしれないし、必ずしもその必要があるわけ
でもないだろう。
だが、一歩踏み出せば新しい楽しさがあるのだと。

たとえ誰の耳に届かなくても構わない。
今の自分はあの時の自分とは違うと確信しているから。