＜前回までのあらすじ＞
　思いがけなくモニタープレイをする事になった私は、東急新玉川線沿いの
　ジャレコ本社にやってきた。　
　プレイするのは「名称未定（ＰＳ）とＧＵＮばれゲーム天国」の２本。
　報酬として希望するジャレコ製ソフトにＳＳ用「スーチーパイリミックス」を
　選んでしまい、こんな時まで１８禁な己を恨んだ。
　

本社内に突入。
受付でアンケート用紙を受け取り、ロビーを見渡すと野郎ばっかりだ。
そうだよなあ、やっぱジャレコだし。

１６人参加のはずなのに、時間通りに集まったのは１０人。
彼らを待つ間、アンケート用紙に簡単な個人データ（年齢、性別、職業）を
書き込む。

おっ、向かいの人は同い年でしかも同じ職業だ。
右隣の１９歳学生は落ち着きないぞ。
などと思っているうち３０分が経過。
結局来ない。
もったいない事だ。

ついに背広を着たお兄さんの説明がはじまる。
そこでわかったことは、名称未定のゲームが全くの新作アクションＲＰＧである
ことと（しかも健全な）、「ＧＵＮばれゲーム天国」がＰＳ用であることだった。

なぜＰＳで？
少々疑問に思ったが、ＳＳもっている人の大半がＰＳも持っている状況を考えれば
開発ラインはしぼった方がいいのだろう、などと一人納得した。

モニタープレイは１０人をＡ，Ｂ２チームに分けて、一時間ずつ行う。
整理のため全員に１０ｘ１５（センチ）ほどのボール紙が配られた。
そこには、Ｂ（チーム）、私の名前、アンド・・・
「希望するソフト、ＳＳ版　スーチーパイリミックス」
と手書きで大書されていた。

め、めまいが・・・。
遠のく意識の中で私は思った。
何も書かんでも。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

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モニタープレイをしよう（１）
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