恋の参遍 〜1分間スピーチより〜



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: アルイズ @ ppp-y097.peanet.ne.jp on 97/12/31 08:52:40

In Reply to: メッセージ文コンクール’97

posted by 高山 比呂 @ ppp-y074.peanet.ne.jp on 97/12/31 07:02:09

10月1日
今日の帰り、駅で俺が前に振られた女らしき姿を見つけた。
彼女は髪をショートにして、ボーイッシュな服装をしていた。
俺は目が悪いから(俺の知ってる彼女と変わっていたから)、
もしかしたら見間違いかもしれないと思い、
でも、何人か挟んで、彼女の後ろを歩く事しかできなかった。
改札を出た後、彼女は駐輪所と反対の方へ歩いていった。
俺は何も言わず駐輪所の方へ歩いていった。
彼女は俺に気付いていなかった。
絶対に気付くはずの無い彼女の死角に俺はいたから・・・。
俺はまだ彼女に引っかかってる。
今でも彼女のためなら何でもできるような気がする。
再来年、成人式で会ったら、また告白してしまいそうだ。
でも、こんだけ想っていて、あの女が別人だったら笑うよな。
それに、こんな事を書いておきながら、
今日行った和風レストランにいた、
無茶苦茶俺の好み通りの女(ウエイトレス)に、ドキドキしていたりもするんです。
・・・それが俺です。

10月8日
今日行ったレストランのウエイトレスには驚いた。
中、高と一緒だった女友達にそっくりなんです。
でも、本人ではありません。
友達は皆、あの娘かわいいな。
って言ってたけど、俺はただ、女友達としか思えませんでした。
そして、高校の頃、その女友達と、もう一人男友達で遊びにいった事を思い出しました。
その時俺は、他の女の子の事が好きだったので、
その女に全く恋愛感情はなかったし、
もう一人の男友達の事も考えて、
盛り上げ役に徹していたんだけど、
もしかすると女は、俺の事を好きだったのかもしれない。
思い上がりとか、思い込みとかじゃなくて、
なんか、その時の雰囲気って、
そんな感じだったんです。
そんな感じ・・・
だったんです。

11月28日
今日、女の子に出会った。
その女の子は、普段、学校にあまり来ないDJ草さんの情報が知りたいらしく、
突然、初対面の俺に話しかけてきた。
その女の子は、人見知りをする俺でさえ、気楽に話せるような雰囲気を持っていた。
しかも、体形、顔、髪形、服装、全てが俺好み。
なんかもう、“俺じゃん”って感じ(?)だった。
でも、向こうは俺を知っていた。
どうもテニスの授業で一緒らしい。
どうして、こんな子を俺は見逃していたんだ。
どうして、そんなにテニスの方に力を入れていたんだ。
もったいない。
授業中、彼女のことが気になって、ボ〜っと見つめてた。
ドキドキした。
運命って言葉嫌いだけど、やっぱり運命の出会いなのかもしれないと思えた。
一目ぼれを信じられるようになった。
でも俺よ、その子はDJ草さんの情報を聞きに来たって事を忘れるなよ(爆)。
いや、それは、俺に話し掛けるきっかけに利用しただけだろ。
っていう、超好意的解釈も捨てておきなさいね。
で、でも彼女は授業で、DJ草さんと同じ班を組まされただけ、それだけなんだ。
本当に?
ほ、本当にそうだよ。それに、DJ草さんはそんなに器用じゃないよ。
それは、俺の前、男の前ででは、じゃないのかね。
ち、違う、違うと思う、違って欲しい。・・・そして、彼女は、ひとりであって欲しい。
もう、ふたりだと思うよ。
か、彼女に限ってそんなことはない。彼女はひとりだ。ひとりなんだよ。
そして、俺もひとりだ、・・・そう言いたいのかね?
ああ
そのあとに、俺とふたりになろう、と続けるつもりかね?
ああ、そうだ、そうだよ。
ふ〜ん、そうなの、じゃ頑張りなさいよ。
お、おう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
懺悔:
ノックさん、アイデアをパクってすいません。

第6回の時のノックさんの作品を見て、あ、こういうやり方もあるのかって思い、今回、自分のページで公開していた「1分間スピーチ」の過去ログの中から(※ページ上では、このログは削除されてます)、詩的な恋愛ものを3作だけ選び、少し加筆し、出品しました。普段はもっと軽くて、くだらないスピーチばかりなんですけどね(笑)。