こんにちは。
今回は「間」について考えていこうと思っています。

トゥルーラブストーリーには随所に間が設けてあるんですよ。
それは通常の会話中に挿入されていたり、見つめ合っている間であったり、
喫茶店で話しているときの僅かな沈黙であったりします。

私はね、これが非常に効果的であると感じているんです。

人間というものは、いつも考えている生き物です。
目の前に人がいて何もしゃべらなかったら、「何かしゃべらなきゃ」と
思ったり、あるいは「なぜ喋らないんだろう」と考えてしまいます。

西洋のことわざに「沈黙は金なり雄弁は銀なり」というのがあるそうですが、
いたずらに言葉を並べ立てるよりも、ほんの僅かな沈黙の方が人に大きな
影響を与えるというのは、現実においてもままあることのようです。

もちろんゲーム中における「間」というのはアクセスタイムと関係がない
わけではないのですが、どうもそれだけではない節が見受けらるんですね。
ＣＤの動作音が聞こえないところを見ると、意図して作った「間」だと
考えた方がいいでしょう。

私は、この「間」にプレイヤーが考えたことが、そのプレイヤーだけの
キャラクターを構成していっているのではないか、そんな気がしています。
これがあるからこそ、典型の一つとして存在しているキャラクターを
自分だけのものとしてとらえられるのではないと思うんです。

ただ、この「間」を言葉で表現するのは不可能です。
私の力ではお伝えすることは出来ない。
さりとて無責任に買ってくださいとも言えないのです。
ただもう祈るほかありません。

さて、次回は最終回。
なぜこのゲームが大ブレイクしなかったのかを最後に考えていきたいと
思っています。

ではまた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
トゥルーラブストーリーと私（プレイ前の気持ちの高ぶり）
http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs5/vol308/308_74.html
きみとぼくのうた（ファーストインプレッション）
http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs5/vol310/310_7.html
恋するハートはAsinωt+B（ドキドキワクワク下校モード）
http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs5/vol311/311_39.html
嬉し恥ずかし、私はだ〜れだ（目隠し＆季節あて）
http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs5/vol314/314_128.html
それこそがディーテイル（キャラクターの魅力について）
http://www.sega.co.jp/sega/p_cafe/BBS/bbs5/vol317/317_30.html