思い出は時として



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投稿者: hiv @ apopt9.iis.u-tokyo.ac.jp on 97/12/04 13:11:49

思い出は時と共に色あせていきます。
しかしながら強烈な印象を持つ思い出は時として、その輪郭だけを強めていく
ことがあるようです。

私はとても眠いのです。
いつも眠いのです。
それがゲームのしすぎだなどいうことは社会人としてあってはならないことで
あり、会議中に寝てしまうようなことがあっては「ダメ君」の烙印を押されて
しまうのであり、いわば既にダメ君なのであります。

食後はまた一段と眠い。
目覚ましガムを買おうと思った私は、売店で「キスミント・ウェイクアップ」を
見つけてしまうのでした。

時は数年前にさかのぼります。
ロッテに独占されていたガム市場を切り崩そうとグリコはCM攻勢をかけて
いました。

新製品は一度は購入してみたくなるもの。
しかし、それが過ちであることに気づくのに時間はかかりませんでした。

噛んだ瞬間にぼろぼろに崩れてしまうガム板。
それと同時に口一杯に広がる仁丹のような小さい粒。
まことにもって不愉快きわまりない味わい。
抵抗の弱すぎる噛み心地。

死ぬほど不味くて目が覚めるガムとして私の脳裏に焼き付きました。
決して買うことは2度とないだろう、そのはずだったのに・・・。

私は購いました、あの不味さを求めて。
そして勇気を出して口の中にインサート。

『な、な、なんでとおっ!?』

柔らかいのです。
割れてしまわないで口の中で折れ曲がります。
そして、適度につぶつぶがこぼれてくる。
不味いといってもガマンできなくはない。
いくらかは改善された噛み心地。

私は落胆しました。
『こんなのキスミント・ウェイクアップじゃない・・・』


思い出は時と共に色あせていきます。
しかしながら強烈な印象を持つ思い出は時として、その輪郭だけを強めていく
ことがあるようです。

いまはただ・・・、おやすみなさい。