詩『ある晩空を見上げると』



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投稿者: さすらい @ 133.65.41.10 on 97/10/24 11:17:40

In Reply to: ”月が白く”

posted by くたばりポエム @ ppp-im001.fsinet.or.jp on 97/10/23 18:26:22

ある晩空を見上げると
月はとっても白かった
切り裂くようなその光
僕に突き刺さり
黒い僕を引き裂いた

ある晩空を見上げると
月は異様に赤かった
どろどろした光が
僕の目を赤く染め
この世の中の破滅を望んだ

ある晩空を見上げると
月はふつうに黄色かった
柔らかい光に包まれて
僕は少しほっとした
友達がやっとできた、と

ある晩空を見上げると
月はそこにはいなかった
大切な友達
僕は1人空を見上げ
知らずに涙を流していた