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投稿者: ノック @ jyou43.kumagaya.or.jp on 97/10/24 00:34:41

In Reply to: ”灰色タウン”

posted by くたばりポエム @ ppp-im001.fsinet.or.jp on 97/10/23 15:15:20

1つのテーマに基づいて、個人で好きなタイトルを決められるんですね。
この場合とにかく”灰色”であれば、”灰色”という文字を使わなくても良いのでしょうか?
例えばタイトル、
「グレイハート」とか、
「黒でも無く 白でも無く」とか・・・。

別々の人が作った詩を読んで、場面や対象・音などの違いを感じるのが目的ですね。
一つの詩にするのでは無く、視界の違いを楽しむのですね。
では、第三者からの感想を述べさせて頂きます。

「灰色の不安」

> 灰色の風
> 渦巻き 刃となれ
> この身に 深く突き刺され

> ねじり込まれる
> いつか痛みを感じなくなるなら
> この痛み 辛くはない
> 終われ それだけを望む

> 逆回転せずとも
> いつまでも突き刺さるがいい
> 赤い血潮はどこまでも流れ
> 我が身よ 消えてなくなれ

> 人 ではなく
> モノ になるべき
> この存在とは
> そういうもの・・・・・・

独り、荒野又は船上、嵐、忍耐。
意外なところで・・・沈黙。台詞は全て心の叫びだと思う。
また、実際に風が吹いているのでは無く、
”人生に置いての向かい風”とも取れますね。
こちらの方が、僕は好みです。


「灰色タウン」

> 真っ白な街を
> 真っ白に覆う 雪 ユキ
> どうかもう降らないで
> きっと街のどこかで 捨て猫も凍えてるから
> きっと街のどこかで 黒いヤツらが悪巧み
> してるのさ
>
> 汚れたハートの多いこの街では
> いくら雪が 降ったって
> 灰色になるばかり
>
> 杖をついてあるくおじいさん
> 帽子の上に 1メートルも積もっているぜ
>
> オープンカフェには誰もいないよ
> オープンカフェには誰もいないよ
> こんな雪の降る日は
> 灰色の街には

街角又はオープンカフェ、数人の歩く人、欧米?、60年代。
うーん、タウンですね。ちょっと難しいです。
寒さは感じません。
それよりも”捨て猫”とか、”黒いヤツら”に気を取られます。
雪というのは、灰色を強調する為ですね。
実際に灰色なのは街であって、真っ白な雪でさえも、この街に降ってしまえば灰色に変わる。
この辺りの発想は、くたプリさんらしいと思いました。


2つの大きな違い。
灰色タウンが、自分の目で周りを見ているのに対し、
灰色の不安は、自分自身を見ている、対象にしている。

灰色タウンが静的なのに対し、
灰色の不安は、凄く動的です。

こんなところでどうでしょうか(^^)。