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投稿者:
高山 比呂 @ ppp-y118.peanet.ne.jp on 97/10/24 00:23:32
In Reply to: 来週開催!!「第4回メッセージ文コンクール」
posted by 高山 比呂 @ ppp-y118.peanet.ne.jp on 97/10/24 00:12:41
昨日から、暗いところが好きだった。
ただ手を伸ばすだけでは、何も得られないことに気付いた夜。
底の無い空に、ひとり上がっていく。
夢のつづきで見つけた景色も、もう見えない。
誰もいない、いさせない、いさせたくない。
子供の頃にはわからなかった微笑みも今はわかる。
もう私は、変わり続けることでしか生きられなくなった。
「現実、私には強すぎるのよね」
「そうだよ、誰もがみんな、スタートラインに立たなきゃいけないなんてやっぱおかしいよ」
「そう、でも、休んでるだけじゃ何も変わらない、戦うしかないんだ」
「逃げる。って手もあるよ」
「どこに、行けるの?」
「それを創るんだ」
「どこにも場所はないよ」
「だから、壊すんだ」
「それはいやだ」
「なら、おまえは現実に埋没しろ」
「それも、いやだ」
「それなら共に戦うんだ。スタートラインを壊すんだよ。それで、スタートもゴールも白線もない、グランドを創るんだ。走りたい時に、おもいっきり走って、疲れたら好きな時に休めるような、そんなグランドを創るんだ。競争したい奴はすればいい。ドッチボールしたい奴はすればいい。読書をしたい奴は日の光を体に浴びながらすればいい。恋人と語らいたい奴はそれをすればいい。何もしたくない奴は何もしなくてもいい。そんな、そんな自由な場所をさ、創るんだよ」
「いいね、それ」
「だろ」
「ああ、それなら戦うだけの価値はあるな」
「そうだろ」
「私、手伝うよ」
「ありがとう」
「戦い、でも僕もやる」
「おうよ」
「ここにいる奴ん中じゃ、その意見に反対する奴いねえよ」
「それもそうか、みんな同じだよな」
「全てを無に還すんでしょ」
「そして、出口は入口、終わりは始まり、って事だよな」
「終局の美、始まりの異端、そういきたいね」
「誰かを頼ってちゃいけないんだ。自分でやらなくちゃ、いけないんだ」
「もう、神は死んでるしな」
「現実、壊せるんだよね」
「うん、壊せる、いや、必ず壊す」
「僕らは、英雄になるんだ」
「よし、始めよう」
今、4人の男と2人の女が、全てを変える。
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著者の一言:
犬(dog)の次は、猫(cat)かな?ってことでこの作品を作りました(笑)。
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