僕の恐怖体験(暇な人用)



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投稿者: 年貢 @ pppb7cd.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/9/28 09:45:58


昨夜の話です。
午前1時をまわった頃だろうか、店に女性が入ってきた。
どう見ても20代前半から後半、僕より少し年上か?で、そん時は
「けっこう可愛いなぁ」くらいにしか気に留めていなかったのだが、
その後あんなやっかいな事になるとは思いもしなかった。
その時僕が体験した恐怖体験を、完全再現してみようと思う。

僕がレジにいるとふいに女性(仮にAさんとしよう)が、
とってもニコニコしながら話し掛けてきた。
彼女に酒の匂いは全くしなかったし、顔も全然赤くなかった。
A「あの〜、電話かけたいんで〜、両替してくれますぅ〜?」
(なんか子供っぽいしゃべり方だ)
私「あ、はい。全部十円玉でいいですか?」
A「ん〜、いっぱい電話するからぁ〜・・・」
(私が10円硬貨に両替すると)
A「ねえ、電話ボックスってドコぉ〜?」
私「あ、店を出て左に行けばありますよ」
A「ねえ、ドコぉ〜?」(人の話を聞いていない)
(私が何度も説明するが・・・)
A「ねえ、連れてって〜」
私「は?」
A「連れてって〜」
(仕方ないので店先に出て指をさすことにした)
私「あそこに見えるのがそうです」
A「わかんな〜い」(見えてるのに・・・)
私「いや、だからあそこに見えてるのがそうなんですが・・・」
A「ねぇ、ダイエーどこ?」(会話になっていない)
私「へ?ダイエーですか?ダイエーは右にいけばすぐありますよ」
A「ダイエーから一番近い電話ボックスってどこ?」(意味不明)
私「た・・・多分あそこに見えてる電話ボックスだと思うんですが・・・」
A「ねーねー、連れてってぇ〜」(コレばっか)
私「はぁ・・・ (-_-;)」
(私は仕方なく左に見えている電話ボックスまで案内する事になってしまった。
店員はもう一人奥にいるからいいか)
A「ねぇ、私いつもジュースとか肉まんとか買いに来てるんだよ」
私「はあ・・・」(また来たら嫌だなぁ)
A「(しばらく歩いて)ねぇ、アレ?」
私「そうです、あの電話ボックスです(見えてんじゃねーか)」
A「ねー、コレが電話ボックス?」
私「そうですよ(他にどう見えるのだ?)」
A「ありがとー」
こうして私はダッシュで店に戻ったのであった。






























しかし十数分後、Aさんはまた店にやって来た。(爆)

A「ねー、ダイエーまで連れてって〜」(今度はダイエーかい)
私「はぁ・・・(疲れている)」
A「ねー、ジュース買うからダイエーまで連れてって〜」
私「ダイエーは店を出て右にいけばすぐですよ」
A「ねえ、ジュース買うからぁ〜・・・ロイヤルミルクティ」
私「ジュースはあちらの棚ですよ」(手で示す)
A「ねぇジュース買ってぇ〜」(と100硬貨を差し出すが、私は受け取らない)
私「(ジュースの棚まで連れて来て)ここですよ」
A「ねー、ダイエー連れてって〜」(ジュースはいいのか?)
私「ですからダイエーは・・・(店先に出て案内しようとする)」
A「ねぇ、ジュースは?」(どっちなんじゃい!)
私「(また戻って来て)ロイヤルミルクティは・・・あったっけなぁ・・・」(と探す)
A「ねぇ、オレンジジュース買って」(ミルクティはええんか!?)
私「ど、どれですか?」
A「何でもい〜の」
(私は質と量を考慮し、無難な所で某果汁100%250mlのを選んであげた)
A「(私が選んだ瞬間)コレにするぅ(と同じシリーズの味違いを取るAさん)」
私「(レジに来て)えっと、105円です」
A「ねぇ、取ってぇ〜」(とサイフを広げて差し出す)
(私はイヤイヤ110円取って、5円返した)
私「レシートはよろしいですか?」
A「ねえ、ジュース持ってぇ」(聞いていない)
(その後店先で何度説明するも、結局言い負かされ連れて行く事になった)

A「ダイエーは〜?」(それ何回言えば気が済むんだろう)
私「あ、すぐですよ」
A「ねぇ、浜松町(JR浜松町駅。渋谷と秋葉の中間)どこぉ?」
私「え・・・とですね・・・」
(連れて行けと言われそうで恐れている。駅は店からかなり離れている)
A「ねえ、ダイエーってアレ?」
私「そうですよ、でも今は閉まってますよ」
A「知ってるわよぅ」(知ってんじゃねーか!!!)
私「(ダイエー前で)ここですよ」
(私は信号を渡ろうとするが、Aさんはダイエーの対岸をまっすぐ行ってしまう)
私「あの、信号渡らないとダイエー行けませんよ(閉まってるけど)」
A「ねぇ、電話ボックスどこぉ?」(意味不明)
私「はぁ・・・」
A「あの電話ボックスまで連れていってぇ」
(なんとダイエーの真ん前に道路はさんで電話ボックスがあった)
私「あ、ここにもあったんですねぇ(あんた知ってんじゃないか)」
A「ねえ、ジュースちょうだい」(即座に渡した)
A「ストローもつけてぇ〜」(あのなあ・・・)
(しかし私はストローをつけてあげた。真夜中、バイト中店を抜け出し
謎の女性客のジュースにストローをつけてあげる俺って一体・・・)
私「あのオレそろそろ店に戻らないと叱られますんで・・・」
A「誰に〜?」
私「て、店長とか、店で待ってる先輩とか・・・」
A「店長って、誰ぇ?」(いや誰と言われても困るんだが)
私「店長は朝来ますよ(話題をそらそうとする)」
A「(おもむろに僕の名札を手に取り見つめて)・・・キミ、
年貢クン(無論仮名だ)っていうんだね」
私「はあ・・・(げっ、名前覚えられちまった)」
A「あの電話ボックスまで連れてってくれたら私帰る」(と言っても目の前だぞ)
私「じゃ、俺はこれで・・・」(早く帰りたいらしい)
A「待ってよぅ!」
私「は、はぁ・・・」(イヤな予感)
A「ドアも開けてよぅ」(爆)

こうして私は逃げるようにして店に戻った。彼女がまた、
店に来るんじゃないかと心配で、来客のブザーがなるたびにビクビクしていた。
気が気ではないとは、ああいう事をいうのだろう。ああ怖かった。
何やら恐怖体験というより珍体験のようになってしまったが、
諸君、これは実話なのだ。マジで。書くとギャグだけど実際は怖い。
Aさんがちょっと可愛かっただけに、怖さ10倍なのだ。

彼女は一体、何だったのだろうか・・・。謎だ。