愛の十五分劇場 『相川健太郎の場合』



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投稿者: 柏木耕一(旧・日光) @ p26-dn01kuki.saitama.ocn.ne.jp on 97/9/27 08:30:04

 −−学校の屋上。
 学園モノの漫画とか小説とかの影響か、相性ばっちりのベストカポーがいちゃついたりして人を苛立たせる場所として有名だ。
 しかしまあ、残念ながらウチの学校で屋上に出ることは禁止されている。理由は簡単、危険だから。これは多分ウチだけでなく、まあ大抵の学校は、一般生徒は屋上に出る機会なんてそうはないだろう。
 しかし……今俺は、問題の屋上にいる。教師に見つかったら一発ぶちかまされること請け合いだ。こんなことで内申書に傷をつけるのも馬鹿らしいが、何故か来てしまったのだからしかたがない。取り敢えず、目の前の雄大な光景を満喫しよう。
 俺が通う私立舞河高等学校は、ちょうど高台のてっぺんに建っている。そのおかげで、屋上からは街の風景を一望の下に鑑賞することが可能なのだ。こんなところでぼうっと動かない街並みを眺めていると、いかに自分がちっぽけな存在だかを改めて認識させられる……はずもなく、ただ無闇に気分が良くなるだけだ。
 大体だ。フツー、建物の屋上に上ったりして、突然「人間ってちっぽけな存在だよな」とかぬかす奴見たら、君達はどんな反応をするね? 俺は悪いが「何言ってんだこの馬鹿」と呟くね。だって
さー、たかが高いところから下界を見るだけで人間存在の価値なんか見つけちゃったら洒落にならんよ。登山者は全員悟り開いてんのか? んなハズないんだよな。よって俺は、気分が良くなるのはまあ認めるが(風が気持ちいいしな)、人間がちっぽけとかどうとか言うつもりはないね。
 そんなことを考えながら、フェンスによりかかっていたら−−。

 続く

               ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 とりあえず十五分でここまで書きました! さあ、この後健太郎君はある女の子に出会うのですが、その女の子の外見・設定等は全て読者様の思うがままだあ! リクエスト、お待ちしてます!