結局マンガ家にはなれなかったよ…(こみっくろーど)



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投稿者: Fallen Angel @ h44-026.umi.ne.jp on 97/9/28 03:43:47

というわけで、くれじじさんのリクエストにお答えしてPC−FX版『こみっくろーど』です。

まず最初に、前言撤回です……。
やっぱりプロ志望マンガ家育成ソフトでした。


で、基本は、まごうことなくプリメなんです。
1ヶ月のスケジュールに制作日程やバイトのスケジュールを組み込んで3年間過ごすと最終結果によってエンディングが変わります。

バイトをして生活費を稼ぐという設定は、このゲームの根幹です。
プリメは赤字でもどうということはないわけですが、このゲームでは家賃を3ヶ月滞納すれば追い出されてゲームオーバー。
だから、日々の生活のためにバイトしなきゃなんない。
でも、アシスタントやバイトばかりやってると自分の作品が描けない。
画材とか買うにもお金がいる。
とくに序盤においては、1ヶ月に10日の制作日程を組み込むことさえ難しい。
しかも、ときどき休まないと過労で倒れてゲームオーバー。

まあ、多少「ときわ荘」的なシチュエーションが入ってないこともないです。
現実と夢との間での葛藤というのが、このゲームのテーマのようです。
そんなわけで、上京マンガ家の生活を疑似体験するという意味では、あながち外してないかもしれません。


たしかに、マンガ家として作品を制作するという手順は曖昧です。
アイデアとしてストックされているタイトルを、「制作」というコマンドでスケジュールに組み込むだけです。
画面上ではミニキャラならぬ、FXパワーのデカキャラフルアニメで表現してますけど。
やってることはミニキャラアニメと同じ。
でも、ちゃんと下絵→ペン入れ→仕上げの手順で描いてる(笑)。

できあがった作品を見るときですが、ある種の達成感とか充実感はありますよ。
制作に必要な日数とお金を稼いだのは自分ですから。
まあ、できあがるまでどんな内容か分からないので、期待感もあります。
けっこうとんでもない作品ができます。
それがまた楽しい。

そして次は持ち込みですが、編集者が読んでるときは、やっぱりドキドキします。
ちゃんとアニメがあって、ページめくってますし、セリフの間がイヤ……。
「まだまだですなー」とか素っ気なく言われるとムカツクし、酷評されると、「いつか見返してやる」的な気分にもなります。
でもこのゲームでは、ボロクソに言われるときのほうが見込みがあるようです。
その作品を手直しして持っていくと、反応が変わったりすることがあります。


あと、パラメータ的には、隠しパラメータがいくつか存在するようです。
それによって、アイデアとして出てくる作品のジャンルやタイトルが変わるようです。
アシスタント先の先生のジャンルとかでも後々の作品の傾向が変わってくるような気がします。
確かではありませんが。
あとは、日頃読んでる本とかバイトの種類でも変わるみたい。

まあ、シナリオがあることなので、それほど柔軟にはできませんよ。
作品を自動生成するわけじゃありませんし。

ぼくのファーストキャラは、最初ロマコメ路線でやっていたのですが、そのうちミステリー系に流れ、最後は美少女マンガを描いてました(笑)。
ただこのへんは、制作すべき作品をどんどん間違った方向で選択していったからでしょう。
アニメーターやゲームグラフィッカーのバイトをしたのがいけなかったのかもしれない。
でもイラストレーターのバイトがきっかけで、小説の挿し絵を描いたりしている間にゲーム雑誌の表紙をまかされるまでになりました。
結局最後にマンガ家にはなれなかったけど、イラストレーターとして成功し、自分の作品展を開くまでになりました。

けっこう現実的にありがちなラストかもしれません。


あと、このゲームは非常に説明しづらいものがありますので、知りたいことがあれば質問してください。
って、もうほとんど私信状態。


ではでは。