ついでに・・・



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投稿者: 高山 比呂 @ um1-56.tokyo.infopepper.or.jp on 97/9/01 10:45:15

In Reply to: わーい、ありがとぉ!!

posted by はにぃ @ ppp-sb004.fsinet.or.jp on 97/8/31 16:35:08

ありがた迷惑かもしれませんけど、俺がここに掲載した全作品もお教えします。

フルハウス―接触編―(NHK教育のとは無関係)

「あーん、漏れちゃう」
 早足でトイレへ向かう女。だがしかし向かった先には行列ができる店で紹介されてもおかしくないほど長い人の河ができていた。
「どうしよう、こんなに待てないよ。…こうなったら」
 女はがに股で男子トイレに向かっていった。おそらく自分は女ではなくおかまなんです。という風に周りの人に思わせるための作戦であろう。
「誰もいませんように」
 そう神に祈りながら男子トイレに入った。
 紙はあったが、神はいなかった。
 手を洗っている男がいたのだ。二人は鏡を通して目を合わせた。女は目をそらして個室に駆け込んだ。男は自分の目を疑っていた。
「あのー、ここにはよく来られるんですか?」
 男は場所もわきまえずに女にそう質問した。
「何この男気持ち悪い。…もしかして音とか聞かれてるんじゃないかしら」
 女はレバーを倒して水を流した。
「僕はここ初めてなんですよ。でもあなたが来るのなら毎日でも…いや、ここに住んじゃおうかな」
 女は本格的に恐怖を感じてきた。もしかして覗かれているのではないか。そんな不安が頭によぎり、ドアの壁の上にできてる空間を見た。男の顔はなかった。下にできた空間も見た。男の顔はなかった。
「あれ、どうして黙っているの?…あ、そうか名前も知らないのに話もないよね。僕は日高 翔。えー年齢は25で、えー勤務先はふすま商事です。えー趣味は写真、パソコン、ゲームなどけっこう多」
「なんか自己紹介始めちゃってるよ。どうしよう恐くて外出れない」
「趣味で、えー好きな音楽はC&A(CHAGE&ASKAをファンの方はこう呼ぶ。一般的にはチャゲあすと呼ばれている)です。まあ僕の自己紹介はこのくらいにしておいて」
「私に名前とか聞かないでよ、お願いだから」
「あなたのお名前は?」
(どうしよ、どうしよ、ほんとに聞いてきた。答えたくないよー。…でも答えないとなんか恐そうだし、……ごめん尚子あんたの名前借りんね)
「あ、細井尚子です」
「尚子さんですかいい名前ですね。で、年齢は?」
(この男何お見合い始めてんの、こういう事は両家そろってからしようよ。で、でも答えないと)
「に、26です」
「あ、そうですか。えーじゃあ御趣」
ピー、ピー、ピー
「あ、すいませんポケベル鳴っちゃったんで、ちょっと待っててください今、会社に連絡してきますから」
 男はトイレから駆け足で出ていった。
「あー助かった。よかったー」
 ドアを開けて周りを確認する女。だが、何処にもあの男はいなかった。女は男がいたところの隣のものを使い、手を洗った。そして駆け足でトイレを出た。がに股にすることも忘れ、一気にこの建物から出た。
「でも尚子の名前使ったのはまずかったかな」
 トイレに戻り女がいなくなったことに気づく男。
「尚子さん、はずかしがりやさんなんだ。…また、逢えるかな?」
―この後ふたりはまた逢えたと思います?…僕は知ってます―


永和伝ダーザイン(仮)―始動編―

僕は逃げた 助手席に彼女を置いたまま
僕は逃げた 彼女を愛していたがそれ以上に自分を愛していたから
彼女の事を考えてるほどの余裕はなかった。ただその場から離れること―逃げる―ことのみ考えていたから。
それからすぐに背中で熱風を感じた。すさまじい騒音とともに。
それでも振り返らなかった。
それでも彼女を心配する気持ちはなかった。
ただ必死に逃げるだけだった。
―どこまで逃げてもしょうがないんじゃないか―
そんな考えが頭をよぎった。余裕ができたのか?いや、そうではない。それはもうあきらめの気持ちに近いものである。そういう考えに襲われた時はどこかに希望を託したくなる。この男の場合も例外ではなかった。
―誰か平和の運び手はいないのか?誰でもいいから僕を助けてくれよ。神様救いの手を―
そう願った瞬間、熱風と騒音に押し出されて男の体は宙を舞っていた。
―これでもう終わりか―
男は瞬間的にそう感じた。
(しかし、これは始まりでしかなかった)
男は巨大なコンボイの横に不器用に着地した。
不意の出来事に呆然としていた男の眼には荒廃した都市が広がっていた。
―僕は孤独だ―
しかしまだ騒音は続いている。
―このまま死ぬのか―
そう思いながら眼をコンボイの荷台の方に向けた。
そこには熱風で半分翻ったホローの下に見え隠れする巨大な鉄の手があった。
「…ロボット」
直感的に男はそう思った。
これこそが男の願いであった平和の運び手だろうと。
男はパイロットの安否を見ようとコンボイの運転席に向かった。
そう―誰か………僕を………―と願っていた男は自分で何とかしようとは思わなかったのだ。いや、思えなかったのだ。
運転席はひどい有様だった。熱風によってその厚みは冷蔵庫ほどになっており、一目見ただけで生存者がいないとわかるものであった。
それでも男は上半身を割れたフロントガラスから滑り込ませ、中の様子を確認しようとした。
そこには真っ赤な肉片が2つ転がっていた。
―パイロットがいる―
そう信じていた、信じるしかなかった男にとってはこの光景は一番見たくなかったものであった。
「誰かー」
そう叫んでも男は孤独だ。返答はない
自分で操縦しよう。そんな気にはまったくならなかったが、
―とりあえず助かるためには装甲の厚そうなこのロボットの中しかない―
そう思った男はホローの下をはいつくばってロボットの入り口を探した。
ロボットの胸にあたるであろう部分に何かレバーがあった。
「これか」
神にすがる気持ちでここがドアであることを祈った。
開いた。
男はすぐに半開きのドアの中へ体を押しこんで、ドアを閉めた。
そこはレバーとペダルのついたコックピットであった。
この場所は男にとって未知な空間でも何でもなかった。昔、男が遊び道具としていじっていた父親のフォークリフトのそれと同じであったからだ。
けれども男は操縦する気にはならなかった。
ただそこに座って置き去りにした彼女の事を悔やむほかできなかった。静寂が男にそんな余裕を与えた。
「…真理」
そう呟きながら彼女との最後のドライブを思い出していた。
その時突然警告音が鳴り響き、薄暗かったこの空間のすべての壁に外の映像が映し出された。
そこにはホローが逃げるように飛び去っていくのと、黒く巨大な人影が、熱風と騒音を落としていた飛行機から舞い下りてくる映像が映されていた。
黒い巨体はロボットの目の前に立つとその巨体にフィットした巨大な銃をこちらに向けた。
―死にたくない―
男は反射的にレバーを倒しペダルを踏んだ。
ロボットは立ち上がりながら腕を飛ばした。いや、腕がひきちぎれたといった方が正確だろう。
その腕は黒い巨体に直撃し、熱風と騒音が起こった。
その間にロボットは、ノコギリクワガタがよく取れるからという理由で男とその友人がのこぎり山と呼んでいた森に逃げ込んだ。
男はロボットを降りて森の中へと走っていった。


夢のつづき

ところが、彼女は生きていた。
「3階建てのビルを見ると登りたくなるんだよね」
「でもさあ、特急電車が目の前を通過するとき、あの風の中に入りたくならない?」
「それよりもさあ、地震が起こったときにデブに向かって“あばれるなよ”とか言う奴がクラスに一人はいるんだよな、特に体育会系の、誰とでも仲良くしようとする奴。おまえってそんなタイプだろ」
「そういえば、謝らなくちゃいけないことがあるんだ。3歳のときにそごうでエスカレーター止まったことあったじゃん。あれ、おれが緊急停止ボタンおしたからだったんだ。両親に“どうしたんだろう”とか言って、人事みたいにしたんだけど、実はおれのせいだったんだ。だから、15年目のsorryごめんなさいネ」
「床屋ってさ、なんか眠くなるよね。あれって、髪切る前に頭にかける霧吹きの中に、睡眠薬が仕込まれてて、前髪を切りすぎたときに文句を言わせないためなんだって後にまわして」
「なぜか、夢の中でおしっこすると気持ちいいよね。でも、その日の朝は気持ち悪いよね」
「驚かせるみたいで悪いんだけど、おれ、今日で18になったんだ………。だからどうしたってやつだよね」
「おめでとう、おまえ、IQ400出したんだってね」
「ありがとう、きのう家の前のどぶ掃除してくれて」
「どうでもいいけどさ、星の数と人の数ってどっちが多いんだろう」
縛られることのない教室。芸術部の面々が、いつものように語り合っていた。いつもとは異質な女がいることを気付かずに………。
「それにしてもトカゲのしっぽに毛が生えてたら気持ち悪いよな」
「丘サーファーの君には言われたくないな、水に入る前に胸に水をパチャパチャかけろだなんて」
「何処へでも行けるようで、何処にも行けない蜂の姿を見ていると、みつばちハッチってうそくさいよね」
「デブの隣の、少し空いた座席って座りにくいらしくって、いつも俺が座る座席って6人しか座ってないんだ」
「僕がここにいるってことは、店長一人しかいないってことだ。強盗さん狙うなら、そうさ、いまああああ」
「私、小4の頃“オトコ”ってあだ名だったんだ」
「あした、おじいちゃんの命日なので、よろしっく」
「あんたさ、リックドムのプロポーションの良さもわかんないで、よく生きてこれたね」
「俺の夢?俺の夢は、自分のことを“おれ”とか“ぼく”とか呼んでる女に会うことかな。そういうお前の夢は何なんだよ」
「少しの量で、今までと同じ効果を得られる新製品って、すごくやばい物が入ってそうなきがしない?」
「どのくらいたてば、空を飛ぶ車が走りまわるんだろう」
「今日ふられた女に会ったんだ。しかも二人も。なんか青春のオールスター総登場って感じだったな。でも、二人目の女は、まだあきらめきれないんだ。だから僕はまだ、青春の真っ只中にいるのかな」
「この街には、保育園に通えない子供たちが、134人もいるってさ。弟もその一人なんだ」
「さあ、はじめるよ。氷オニ」
「俺は結局、原体験のない大人なのかもな」
「僕には想像力がない、創造力もない」
「神様は紙様なんだ」
「宝物のありかが分かったら電話してね」
「ぜったい持てないって、この木箱は」
「おれんちの近くの“おもちゃ”屋の看板ってどう見ても“おもちや”にしか見えないんだよね、店ん中きな粉で埋まってたりして」
「“ドラエもーん空が飛びたいよー”“わかったよのび太君、タケ…ノコだー”」
「私、カシオペア星雲第十三惑星群から来た宇宙人なの。今この女の子の体を借りてるの」
「いやーとろろはうどんでしょ」
「だからね私は宇宙人なの」
「かにかまの原材料に鱈が入ってるってどういうことだよ」
「みんな聞いてよ私は宇宙人なの」
「お好み焼きなくせに俺の嫌いな紅しょうが入れんのな」
「もーほんとに宇宙人なんだってば」
「おい、鬼太郎。おい、一反もめ、肩をじゃ」
「ねえ聞いてってば」
放課後の太陽はまだ小さい


夢のつづき(ディレクターズカット版)

ところが、彼女は生きていた。
「3階建てのビルを見ると登りたくなるんだよね」
「でもさあ、特急電車が目の前を通過するとき、あの風の中に入りたくならない?」
「それよりもさあ、地震が起こったときにデブに向かって“あばれるなよ”とか言う奴がクラスに一人はいるんだよな、特に体育会系の、誰とでも仲良くしようとする奴。おまえってそんなタイプだろ」
「そういえば、謝らなくちゃいけないことがあるんだ。3歳のときにそごうでエスカレーター止まったことあったじゃん。あれ、おれが緊急停止ボタン押したからだったんだ。両親に“どうしたんだろう”とか言って、人事みたいにしたんだけど、実はおれのせいだったんだ。だから、15年目のsorryごめんなさいネ」
「床屋ってさ、なんか眠くなるよね。あれって、髪切る前に頭にかける霧吹きの中に、睡眠薬が仕込まれてて、前髪を切りすぎたときに文句を言わせないためなんだ。って後ろにまわして」
「なぜか、夢の中でおしっこすると気持ちいいよね。でも、その日の朝は気持ち悪いよね」
「驚かせるみたいで悪いんだけど、おれ、今日で18になったんだ………。だからどうしたってやつだよね」
「おめでとう、おまえ、IQ400出したんだってね」
「ありがとう、きのう家の前のどぶ掃除してくれて」
「どうでもいいけどさ、星の数と人の数ってどっちが多いんだろう」
縛られるもののない教室。芸術部の面々が、いつものように語り合っていた。いつもとは異質な女がいることを気付かずに………。
「それにしてもトカゲのしっぽに毛が生えてたら気持ち悪いよな」
「丘サーファーの君には言われたくないな、水に入る前に胸に水をパチャパチャかけろだなんて」
「何処へでも行けるようで、何処にも行けない蜂の姿を見ていると、みつばちハッチってうそくさいよね」
「デブの隣の、少し空いた座席って座りにくいらしくって、いつも俺が座る座席って6人しか座ってないんだ」
「僕がここにいるってことは、店長一人しかいないってことだ。強盗さん狙うなら、そうさ、いまああああ」
「私、小4の頃“オトコ”ってあだ名だったんだ」
「あした、おじいちゃんの命日なので、よろしっく」
「あんたさ、リックドムのプロポーションの良さもわかんないで、よく生きてこれたね」
「俺の夢?俺の夢は、自分のことを“おれ”とか“ぼく”とか呼んでる女に会うことかな。そういうお前の夢は何なんだよ」
「少しの量で、今までと同じ効果を得られる新製品って、すごくやばい物が入ってそうなきがしない?」
「どのくらいたてば、空を飛ぶ車が走りまわるんだろう」
「今日ふられた女に会ったんだ。しかも二人も。なんか青春のオールスター総登場って感じだったな。でも、二人目の女は、まだあきらめきれないんだ。だから僕はまだ、青春の真っ只中にいるのかな」
「この街には、保育園に通えない子供たちが、134人もいるってさ。弟もその一人なんだ」
「さあ、はじめるよ。氷オニ」
「俺は結局、原体験のない大人なのかもな」
「僕には想像力がない、創造力もない」
「神様は紙様なんだ」
「宝物のありかが分かったら電話してね」
「ぜったい持てないって、この木箱は」
「おれんちの近くの“おもちゃ”屋の看板ってどう見ても“おもちや”にしか見えないんだよね、店ん中きな粉で埋まってたりして」
「“ドラエもーん空が飛びたいよー”“わかったよのび太君、タケ…ノコだー”」
「いやーとろろはうどんでしょ」
「かにかまの原材料に鱈が入ってるってどういうことだよ」
「お好み焼きって名前のくせに俺の嫌いな紅しょうが入ってんのな」
「おい、鬼太郎。おい、ネズミ男。おい、一反もめ……肩をじゃ」
「俺アンチ広末ファンクラブに入会したんだ」
「オ−ストラリアって佐渡島みたいなもんだろ」
「原始の地球って有害物質が充満してたんだ。だから人間は環境を元に戻そうとしてるだけなんだ」
「とうあさのはまべを歩きました」
「天才候補生って奴は3000人に1人の確率で生まれるんだって。僕は2999人なのかな」
「おれ叔父さん殺したの、今日で5人目だぜ」
「僕、普段気が弱いからエロ本なんて買えそうもないと思われてるかもしれないけれど、ある特定の本屋内だと、エロ本の立ち読みとか平気でできるし、女の子がレジ打ってても気にせず買えるエロ奉行に変われるんだ」
「下ネタやめてくれる。これだから男子って嫌なのよね」
「おい、おまえいつもと違うぞ。どうしたんだよ」
「そうだよ、なんで人の世界に踏み入ってるんだ」
「ここは自分だけの場所…そうじゃなかったのか?」
「触れてはいけない部分が人には必ずあるのよ。そこを触れられた人間がどうなるかその目で確かめなさい」
「僕の場所が奪われた。もう帰るところは何処にも無い。…ねえ返してよ、僕のお部屋を返してよ。ねえお願いだから、夢のつづきの見れるお部屋を僕に返してよ。」
「あなたは私たちを陥れるために現れた悪魔なのですか?」
「僕らのお城を壊しに来た悪い怪獣なのですか?」
「そういや昨日、いちょう林にいん石が落ちてきたよな。てめえはそれに乗ってきた宇宙人だろ」
「…どろぼう」
「通り魔」
「変態」
「殺人者」
「破壊神」
「君の行為は極刑にあたいするよ」
「そうだ殺そう」
「殺す…か」
「殺すしかないよ」
「殺しましょう」
「いえーい、殺しだ殺しだ」
「ま、それしかないな」
「じゃあみんなでいっせいに殺りましょう」
「ま、待ってよ私ただあの子の話しに合わせただけじゃない」
『せーの』
「ひどいナリ」
「あんまりナリ」
「コロッケ大好きナリ」
「はじめてのチュウするナリ」
「ブタゴリラは嫌いナリ」
「え?…何?」
「さっき言ったじゃない“コロす”って」
「へ?」
「あなたまだ入部したばかりで知らないだろうけど、うちの部活で“コロす”って行ったら“キテレツ大百科のコロ助の真似をする”って事なの。どう、驚いた?」
「もう、ひどいですよ先輩、それにあんた達も一緒に入部した仲じゃない」
「ごめんごめん。でもあなたがこんなに早く引っかかるなんて思わなかった」
「そりゃそうですよ。…俺はこの女の体借りてるだけだから」


「それじゃあ、あなたはだあれ?」


失恋した夜の弐節

恋心ってものは

 人に話した後から

  深く強くなるものじゃないかな

   それは失恋の場合もおなじだと思うよ


恋心なんて曖昧なものだから

 いつ君より好きな人ができるかわからないけど

  これだけは言えるよ

   君が今まで出会ってきた人の中で一番素敵だったってね


です。最後まで付き合ってくれてありがとうございます。それでは、また。SeeYa!