誇り高き生命



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: ノック @ jyou84.kumagaya.or.jp on 97/8/12 01:36:34

In Reply to: 「死」について・・・

posted by 錦太郎 @ sutkmax1-ppp22.ed.kagu.sut.ac.jp on 97/8/11 15:06:08

 僕が小学生の時、父方のおじいさんが死んだ。当時ははっきりと思い出せたおじいさんの声、「もう2度と聞く事は無いんだなぁ」
って思うと、小学生ながら切なくなったのを、今でも覚えている。
その声も今ではもう思い出す事は出来ない。実家に飾ってある白黒の写真の顔は忘れていない。しかしその顔も、彼が死ぬ直前の顔では無く、もっと若々しい顔でだった。お葬式の時に、「顔が全然違う」って思ったのを覚えている。

 自分の死を否定するのが良い事かどうかは、僕には分からない。
地球上の生命の全ては、自らの死を拒否する。
しかし生命の使命を終えた者達は、その終焉(しゅうえん)を素直に受け入れる。たった一種、人間だけを除いて。
僕もまた生命である。現在の地球上で最高の進化をとげた、人間という誇り高き生命の一つである。
僕がその使命を終えた時、果たして自分の死を素直に受け入れる事が出来るだろうか?
それとも「死にたくない」って泣きながら拒否し続けるのだろうか?
今の僕には、まだ分からない。