しょうもない短編小説「夢のつづき」



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投稿者: 高山 比呂 @ um1-60.tokyo.infoPepper.or.jp on 97/7/23 02:19:04

ところが、彼女は生きていた。
「3階建てのビルを見ると登りたくなるんだよね」
「でもさあ、特急電車が目の前を通過するとき、あの風の中に入りたくならない?」
「それよりもさあ、地震が起こったときにデブに向かって“あばれるなよ”とか言う奴がクラスに一人はいるんだよな、特に体育会系の、誰とでも仲良くしようとする奴。おまえってそんなタイプだろ」
「そういえば、謝らなくちゃいけないことがあるんだ。3歳のときにそごうでエスカレーター止まったことあったじゃん。あれ、おれが緊急停止ボタンおしたからだったんだ。両親に“どうしたんだろう”とか言って、人事みたいにしたんだけど、実はおれのせいだったんだ。だから、15年目のsorryごめんなさいネ」
「床屋ってさ、なんか眠くなるよね。あれって、髪切る前に頭にかける霧吹きの中に、睡眠薬が仕込まれてて、前髪を切りすぎたときに文句を言わせないためなんだって後にまわして」
「なぜか、夢の中でおしっこすると気持ちいいよね。でも、その日の朝は気持ち悪いよね」
「驚かせるみたいで悪いんだけど、おれ、今日で18になったんだ………。だからどうしたってやつだよね」
「おめでとう、おまえ、IQ400出したんだってね」
「ありがとう、きのう家の前のどぶ掃除してくれて」
「どうでもいいけどさ、星の数と人の数ってどっちが多いんだろう」
縛られることのない教室。芸術部の面々が、いつものように語り合っていた。いつもとは異質な女がいることを気付かずに………。
「それにしてもトカゲのしっぽに毛が生えてたら気持ち悪いよな」
「丘サーファーの君には言われたくないな、水に入る前に胸に水をパチャパチャかけろだなんて」
「何処へでも行けるようで、何処にも行けない蜂の姿を見ていると、みつばちハッチってうそくさいよね」
「デブの隣の、少し空いた座席って座りにくいらしくって、いつも俺が座る座席って6人しか座ってないんだ」
「僕がここにいるってことは、店長一人しかいないってことだ。強盗さん狙うなら、そうさ、いまああああ」
「私、小4の頃“オトコ”ってあだ名だったんだ」
「あした、おじいちゃんの命日なので、よろしっく」
「あんたさ、リックドムのプロポーションの良さもわかんないで、よく生きてこれたね」
「俺の夢?俺の夢は、自分のことを“おれ”とか“ぼく”とか呼んでる女に会うことかな。そういうお前の夢は何なんだよ」
「少しの量で、今までと同じ効果を得られる新製品って、すごくやばい物が入ってそうなきがしない?」
「どのくらいたてば、空を飛ぶ車が走りまわるんだろう」
「今日ふられた女に会ったんだ。しかも二人も。なんか青春のオールスター総登場って感じだったな。でも、二人目の女は、まだあきらめきれないんだ。だから僕はまだ、青春の真っ只中にいるのかな」
「この街には、保育園に通えない子供たちが、134人もいるってさ。弟もその一人なんだ」
「さあ、はじめるよ。氷オニ」
「俺は結局、原体験のない大人なのかもな」
「僕には想像力がない、創造力もない」
「神様は紙様なんだ」
「宝物のありかが分かったら電話してね」
「ぜったい持てないって、この木箱は」
「おれんちの近くの“おもちゃ”屋の看板ってどう見ても“おもちや”にしか見えないんだよね、店ん中きな粉で埋まってたりして」
「“ドラエもーん空が飛びたいよー”“わかったよのび太君、タケ…ノコだー”」
「私、カシオペア星雲第十三惑星群から来た宇宙人なの。今この女の子の体を借りてるの」
「いやーとろろはうどんでしょ」
「だからね私は宇宙人なの」
「かにかまの原材料に鱈が入ってるってどういうことだよ」
「みんな聞いてよ私は宇宙人なの」
「お好み焼きなくせに俺の嫌いな紅しょうが入れんのな」
「もーほんとに宇宙人なんだってば」
「おい、鬼太郎。おい、一反もめ、肩をじゃ」
「ねえ聞いてってば」
放課後の太陽はまだ小さい