〜月の少女 第3話「開かれし扉、運命の始まり」 ��



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投稿者: 紫苑レイ @ 202.248.232.141 on 97/7/14 14:42:40

In Reply to: <土星>外伝 〜月の少女  (あらすじ)

posted by 紫苑レイ @ 202.248.232.141 on 97/7/14 14:37:28

はっと、目が覚めた。
四角い電灯と白い壁…。見慣れた天井だ。
(また、あの夢………)
ゆっくりと起き上がり、時計を手に取って見る。

「……!? き、きゃぁーっ!遅刻しちゃうっ!」

メイファは、ベットから飛び起きると階段を駆け下りた。
そのまま玄関まで一息に駆け出す。

「あら?メイファちゃん、朝御飯はどうするの?」

「義母さん、待ち合わせに遅れますから朝食は遠慮しますっ!」

メイファは、脱兎の如く出ていった。
大通り沿いの中央公園噴水前、それが待ち合わせ場所だ。
急いで公園に向かう。
(寝坊で遅刻なんて初等部以来だわ)
息を切らせながら必死に走った。

やっとのことで公園に着くと、大きく深呼吸をして息を整える。
目の前の大きな噴水前には数組のカップルがいた。
寄り添い、仲睦まじく語り合っている。
そんな中、一人ポツンと赤いリボンの少女が立っていた。
(あ、いたいた!ショーコだわ)

「おーい、ショーコぉ!遅れてゴ……」

声を掛けようとその時だった。
突然、黒服の男達にメイファは取り囲まれた。

「さぁ、我々と共に来てもらおうか……。」

ヌッと、太い腕がメイファに近づく。

「何なの、あなたたち!私をどうしようっていうの?」

その時、若い男が叫んだ!

「伏せろっ、メイファ!!」

瞬間、目の前が白い光に包まれる。


気が付くと、色とりどりの綺麗な花畑の中に横たわっていた。
ゆっくりと起きあがり、辺りを見回す。

「何……ここ?。私のいた月(せかい)じゃない!?」

突然、視界が黒い影に遮られた。

「君は?………アナスティシア、なのか?」

剣を携えた端正な顔立ちの少年が目の前に立っていた。
2つの大きな月を背に……。
少年はスッと手を差し出し、もう一度問いかける。

「アナスティシア(月巫女)なのだろう?」


つづく